探究型プログラミング学習(探プロ)

プログラミングの考え方を学んで、未来を創る力を手に入れる

プログラミングの考え方を学んで未来を創る力を手に入れる

プログラミング的思考とは何か?もっともシンプルな答え

一昨日あたりに、やたらとFacebookでシェアされていたこの記事を読んで以来、ずっとモヤモヤしていたので書いてみます。 シェアしている人たちの中には、なるほど!とか、やっとわかった! みたいな感想が多かったのですが、残念ながら私にはよく分かりませ…

【レポート】littleBitsで公園をつくろう!日の出公園バージョン その2

ところで余談ですが、ワークショップの中で一番興味深く、私が好きな時間がこの工作の時間です。 といっても、私自身は創作せず、子どもたちが真剣な表情で試行錯誤しながら手を動かしている様子を観察して、ワークショップを通じてどんな変化やストーリーが…

【レポート】littleBitsで公園をつくろう!日の出公園バージョン その1

7月3日の日曜日に、再び日の出ファクトリーにて「公園をつくろう!」 のワークショップを実施しました。 今回は、午前中に前編、午後に後編というスタイルで、後編には前回の参加者が合流する形となりました。 人数は多い方が楽しいですからね! 前編は、1年…

【レポート】littleBitsで公園をつくろう!その4

3つ目のチャレンジは、特別講師を招いたこと。 いつもは私が一人でずっと講師を務めるのですが、今回初めて、その3に書いた知人をもう一人の講師として招いてのワークショップとなりました。 前編の冒頭でゲームをしたあと、公園には様々な種類があることを…

【レポート】littleBitsで公園をつくろう!その3

本筋へ入る前に、「公園をつくろう!」というテーマが生まれた背景を少し補足しておきます。 今回のワークショップで特別講師をつとめてくれた知人と仕事の話になり 彼女が公園づくりに携わっている、と聞きました。 この頃はいつ何時も、探プロの新しい学習…

教育ICTニュースに掲載されました

デジタルハイク主催、東池袋の「日の出ファクトリー」を会場に実施した 探プロの新しい学習プログラム「littleBitsで公園をつくろう!」の様子がICT教育ニュースに掲載されました。 主催者目線ではないレポートが新鮮です。 ご一読ください。

【レポート】littleBitsで公園をつくろう!その2

そして、お昼をはさんで午後の部へ。 いよいよ新しい学習プログラム「公園をつくろう!」の前編です。 今回はじめて、午前の入門編と午後の前編を通して参加してくれたお子さんがいました(なんと5名も!)。 その子たちを観察していて、気がついたことが3つ…

【レポート】littleBitsで公園をつくろう!その1

先週土曜日の6月11日に、いつもの日の出ファクトリーにて、通算4回目、5回目となるワークショップを実施しました。 前回の街を作ろうと同じように、午前にを入門編、午後に前編という形をとり 入門編には4歳から4年生までの16名が、前編には2年生から6年生ま…

【レポート】littleBitsで街をつくろう!世界をプログラミングする「探プロ!」~デジタルハイク vol.2, 3〜

6月5日(日)に、一日かけて探プロのワークショップを実施しました。 前回の反省を生かして、今回のワークショップでチャレンジしたことが5つあります。 1つは、1回あたりの時間を短くすること。 前回は午前・午後と連続で4時間超という長丁場だったので、低…

『ルビィのぼうけん』勝手に超訳 Vol.05

引き続き、4章です。 ペンギンたちが登場するこの章では、不思議な言葉を話すペンギンとのやりとりを通じて 3つのことを伝えようとしている、という話を前回書きました。 今回は3つめの お互いが理解できる程度まで分解して 間違いなく曖昧でない形で定義…

探究型プログラミング学習を体験するワークショップを開催します

直前の告知になりますが、東池袋にある日の出ファクトリーにて 探究型プログラミング学習を体験するワークショップを開催します。 2日間に分けて、入門編と本編(うち前編のみ)を実施します。 体験してみたい方や、littleBitsで遊んでみたい方は是非、ご検…

『ルビィのぼうけん』勝手に超訳 Vol.04

そしていよいよ冒険のはじまり。 4章「ぺんぎんたち」。 なかなか込み入った表現になっていますが、この章で伝えたいことは3つです。 1つは コンピュータが理解できる言葉と、私たち人間が理解できる言葉は違う ということ。 だから、コンピュータにやってほ…

『ルビィのぼうけん』勝手に超訳 Vol.03

今回は、3章「ルビィの計画」です。 アルゴリズムについて書いてあるので、わりと分かりやすい章ですね。 この本では アルゴリズムとは、命令のセットであり、問題をとく手順である と説明されています。 さらに アルゴリズムは問題解決のために作られる と…

『ルビィのぼうけん』勝手に超訳 Vol.02

続いて2章「なぞのヒント」です。 この章は、書いてある内容そのものが結構謎だなぁ、という印象を受けました。 何を学ばせようとしているのか、ちょっとよく分からなかったので、そもそもどうして、文字列や数、真偽、という概念を知っておく必要があるのか…

『ルビィのぼうけん』勝手に超訳 Vol.01

とうわけで、『ルビィのぼうけん』の勝手に超訳、を今回からしばらく続けてみます。 ※理由はこちら(前回) ルビィは、とても好奇心旺盛でチャレンジ精神に溢れた女の子 という設定で描かれています。 コンピュータというハードウェア的な物体であったり、世…

『ルビィのぼうけん』を子どもに解説できる大人はどれくらいいるのだろう?

フィンランド出身のプログラマー、Linda Liukasがグラウンド・ファウンディングで集めた資金によって制作した絵本 『ルビィのぼうけん』 が日本語訳されて発売されました。 イラストが可愛らしく、キャラクター設定なども素敵です。 ただし、女の子にとって…

モノゴトを定義することと本質を捉えることは同じ

探プロのコンセプトを考えたり、プログラミング的な思考は社会の中にも存在する といったことを伝えようとするときに もしかしたら、私が当たり前だと思っている思考が実は多くの場合、そうではないのかもしれない と気づくことがありました。 いくつかある…

学びNEXTのふりかえり~探プロのコンセプトとの親和性の観点より~

先日の学びNEXTの総括です。 といっても、1時間くらいしか周れなかった(しかも見なかったブースもある)私が書くよりも 既にいくつか出ている記事をピックアップする方が有益そうなので今回はそうします。 STEM系の文脈で紹介している記事。 littleBitsを紹…

【レポート】AEA主催 littleBitsで電子工作をたのしもう 第2回

今日は久しぶりにワークショップでした。 といっても、珍しくファシリテータではなく、助っ人としての参加です。 普段、自分がファシリテータとして学習プログラムを設計したり仕切ったりしていると 余裕がなくてなかなか見られないところも確認するチャンス…

「学びNEXT」が示す学びとは?NEXTとは?

3日間に渡って開かれた教育ITソリューションも終わり、イベントの記事が少しずつ出てきているようなので それらを楽しみつつ、私が見てきた別会場の学びNEXTのエリアの紹介も、少しずつ進めていこうと思っています。 今回はその前に、この学びNEXTのエリアを…

アクティブ・ラーニングの課題を解決するITソリューションとは?

昨日から始まったこちらへ行ってきました。 教育系のITソリューションを一同に集めたこのイベントは 毎年ビッグサイトで大規模に行われていて 私は去年はじめて参加しました。 去年は反転授業や電子黒板、電子教科書あたりが大々的に出ていましたが 今年はア…

街づくりのもう1つの本質からアルゴリズムを学ぶ

街づくりの本質2つめとして、今回は その中には何らかの「順序」が存在すること を書いてみます。 前回は街を構成している個(要素)について考えたわけですが 個と個はそれぞれ、何らかの関係性をもっていると捉えます。 たとえば、電車と線路と踏み切り、…

世界をプログラミングするとは?

前回は、街づくりのワークショップを通じて伝えたい街の本質について書きました。 再掲すると、「街」の本質とは 個の組み合わせによって大きくて複雑なものができていることとその中には何らかの「順序」が存在すること となります。 個を組み合わせて大き…

工作と学習のハザマで。

前回の続きを書きたいところなのですが、、、 番外編として、最近直面している課題の1つについて少し書いてみます。 「楽しい」に関する探究型プログラミング学習なりの考え方を、先日とりあげました。 その中にも書きましたが、工作自体を楽しむこと、期待…

プログラミング学習を通じて伝えたい街づくりの本質とは何か?

前回に書いたように、探究型プログラミング学習では現実社会における本質をプログラミングによって捉えることを目指しています。 それが具体的にどういうことか?について、先日やった街づくりのワークショップを例にして説明します。 はじめに、「まち」に…

探究型プログラミング学習を通じて体験してほしい「楽しさ」とは何か?

昨日の出来事がきっかけとなって "楽しい" について考えたので少し書いてみます。 自分で主催したものや、お手伝いしているものも含めて、この1年間で何度かのワークショップに携わりましたが、いずれにおいても 子どもたちはとても楽しそう でした。 実際に…

子どもたちの創造性を活かすために必要なのは教材の自由度

探究型プログラミング学習のワークショップでは、littleBitsという電子回路を作る教材を使っています。 littleBitsとの出会いや、どんなところがプログラミング学習に相応しいかについては過去に書きました。 今後、学習プログラムの内容や難易度に合わせて…

小学校での学習内容を削減せずにどうやってプログラミング学習を組み込むか?

5月10日に文部科学大臣からのメッセージとしてこんな報道がありました。 教育の強靭(じん)化に向けて(文部科学大臣メッセージ)について(平成28年5月10日):文部科学省 その報道について、Yahoo!ニュースのタイトルはこんな感じでした。「ゆとりと決別…

子どもたちが体験しているのはプログラミング?それともコーディング?

探究型プログラミング学習のワークショップでは、はじめにプログラムの説明を簡単にしています。 プログラムとは、命令の集まりである。 命令を実行すると、結果が出る。 先日のワークショップでは、アイスブレイクに「大人を命令しよう!」を取り入れて 命…

2020年の小学校で子どもたちが体験するプログラミング学習とは、どのような形なのでしょうか?

子ども向けのプログラミング学習に方向性を定めて、本格的にテーマとして設定したのが今からちょうど一年くらい前のことです。 当時と比べると、子どもにもプログラミングを、という話はだいぶ裾野が広がってきたように感じます。 例えば、4月19日に発表され…

@tanpro-lab