探究型プログラミング学習(探プロ)

プログラミングの考え方を学んで、未来を創る力を手に入れる

プログラミングの考え方を学んで未来を創る力を手に入れる

アクティブ・ラーニングの課題を解決するITソリューションとは?

昨日から始まったこちらへ行ってきました。


教育系のITソリューションを一同に集めたこのイベントは
毎年ビッグサイトで大規模に行われていて
私は去年はじめて参加しました。
 
去年は反転授業や電子黒板、電子教科書あたりが大々的に出ていましたが
今年はアクティブ・ラーニングがメインだった感じですね。
それ以外には特段、目につくものがありませんでした。
 
あるとすれば、プログラミング学習などの新しい教育分野を別会場に設けて
学びNEXTというエリアを作っていたことで
こちらはそれなりに見応えがあったと思います。
 
学びNEXTのことは、これから少しずつ書きますが
まずはメインの方から。
 
時間の関係で30分ほどしか見られなかったので
もしかしたら、面白いものを見逃していただけかもしれません。
 
それでも、会場を急ぎ足でざっと回った感じだと、盛り上がっているブースは皆無、という印象でした。
 
真新しさが既に薄れてしまったのかもしれません。
去年の始め頃まではまだ、EdTechという言葉もかろうじて残っていましたから。
 
キーワードとして目についたのは、「アクティブ・ラーニング」ですね。
そして、そのITソリューションは大抵の場合
  • 指導者や学生のパソコン画面を全員で共有できる
  • 使う教材や作成物をオンラインで共有できる
  • 講義を事前や事後に、オンラインで視聴できる
というものでした。
 
この辺の機能は、アクティブ・ラーニングというキーワードが出る前からあったので
単に流行りに合わせて見せ方を変えているだけのようです。
 
帰り際、せっかくなのでそのうちの一つのブースで立ち止まり
担当者の方に話を聞くことにしました。
 
アクティブ・ラーニングのためのITソリューションて何ですか?
何のためにあるんですか?
 
期待する回答はもらえなかったので、ここから先は自分で考えていくしかないのでしょう。
 
自分なりに現状を捉えてみると
いまのソリューションは、アクティブ・ラーニングを実践する人たちの妨げになるものを排除するためのもの、に見えます。
 
資料がオンラインで確認できれば、差し替えや配布、確認が楽にできます。
だから、余計な手間から解放されてディスカッションや考えることに集中できる。
 
講義の内容をあとで確認できれば、当日参加できなかった学生や他の指導者にとって後追い学習ができるようになる。
だから、より多様な声を反映した学習が継続できる。
 
ものすごく好意的に捉えれば、例えばこういったところの価値を生むことに貢献できるのかもしれません。
 
でも、何か物足りない印象です。
 
これらが最低限必要な機能だとすれば、アクティブ・ラーニングの効果を高めるために求めるのは
思考やコラボレーションの活性化に繋がる促しではないでしょうか。
 
それが具体的にどういうソリューションなのか?
今はまだ見えないのですが、必ずしもITの力は必要ない気もしますし
ITだからこその強力な効果が実現できるのであれば、期待したいと思います。
 
アクティブ・ラーニングって、そもそも何?
というところから本来は考えるべきなのでしょうね。
 
探プロの中でもアクティブ・ラーニング、という言葉を使っていくことになるのでしょうから
自分なりの定義と、ソリューション案は持っておかないと
ということに気づけたことが、今回参加した一番の収穫でした。
 
学びNEXTについては、また次回。
@tanpro-lab