【ワークショップレポート】2017.08.21 ピタゴラ装置を作ろう! 1/3
またまた更新が滞ってしまいました...
今年の夏は本当に怒涛の日々を過ごしていて、本業の合間とはいえ週1回以上のペースで探プロのワークショップを開催するというのはなかなか大変でした。。。
実はこの1ヶ月ほど、探プロのワークショップをお休みして他のことをやっていたのですが、活動休止に入る前の最後のイベント報告ができていませんでした。
もう1ヶ月も前の話になりますが...ご容赦くださいm(__)m
8月21日に、学生団体のmanmaさんと一緒にピタゴラ装置をつくろう!というイベントを実施しました。
manmaさんは、共働き家庭を大学生が訪問する家庭内留学を通じて、将来の子育てイメージを描きながらライフキャリアを考える活動を手がけています。
メンバーの皆さんが現役の大学生というところがすごいです。
縁あって知り合ったmanmaさんと一緒に、夏休み中は学童保育で過ごすことの多い共働き家庭の子どもたちにお出かけ&プログラミング体験のできるイベントを企画しました。
実は、今回の企画で探プロ初の試みがありました。
それはフィールドワークとプログラミングを結びつけることです。
都電荒川線の沿線を旅しながら、街の中で目にしたいろんなものを使ってピタゴラ装置を作る、といった流れです。
ピタゴラ装置とプログラミング学習の関係については、過去に実施したこちらの事例をご覧ください。
単なる遠足でもなく、プログラミング学習でもなく。
街にあるものの仕組みをlittleBitsを使って表現すること、仲間と一緒に1つの大きな作品を作ること。
なかなかやり甲斐のある企画となりました。
当日はよく晴れて暑い日となりましたが、大学生のお姉さんたちと小学生たちは元気いっぱい!
平日でしたが、フィールドワークに付き合いたかったので私も仕事を休んで(?)スタートからお付き合いしました。
さて、荒川線に乗ってスタートした街めぐりはどうやってピタゴラ装置に行きつくのでしょう??
荒川線に乗って皆がはしゃいでいる中、特等席を見つけた男の子。
鉄道好きでなくとも、このポジションはテンション上がります。
ここには江戸時代から続く日本最古の駄菓子屋さんがあり、ここで駄菓子を買う楽しみを子どもたちに体験してもらう....
はずがまさかの開店前!!
がっかり....
まさか閉店??と心配しましたが、この30分後には開店していたようなので本当に残念でした。。。
そして、気を取り直して次の目的地へ。
つづく。
【ワークショップレポート】2017.08.21 ピタゴラ装置を作ろう! 2/3
次の目的地は荒川車庫。
隣にあった都電おもいで広場は平日のため閉鎖されていて入れず...残念(T_T)
電車の中にはジオラマがあったのですねぇ。
ところで見て下さいこの線路!
後ろに見えるのが車庫で、電車が縦列駐車(?)されています。
これどんなアルゴリズムで出入りしているんだろう????
と興味津々で私はしばらく釘付けでした。
お姉さんたちも子どもたちも全く気にしていない様子だったけど(笑)
どの筐体をいつ、どこに格納するか?
次に使う時間や行き先などを鑑みてアルゴリズムで決めているはずなんですよね。
それとも、単なるLIFO(後入れ先出し)??
その後は飛鳥山公園へ。
ここで子どもたちは水を得た魚のように遊び狂います(笑)
この回転するジャングルジム、めっきり見なくなりましたよねぇ。
危険度が高いため撤去されているとか。
私が知っている限り、身近にはここと池袋にある公園の2箇所にしかありません。
最初は面白がっていた子どもたちも、何度も回っているうちに次第に人が減っていきました(笑)
そして再び荒川線に乗り、巣鴨商店街を巡っていよいよピタゴラ装置作りの会場へ入ります。
つづく。
【ワークショップレポート】2017.08.21 ピタゴラ装置を作ろう! 3/3
会場入りしてお昼ごはんを食べて一休みしてからは、いよいよlittleBitsを使ったプログラミング体験です。
とーっても広い会場で、皆でワイワイと楽しみます。
床でlittleBitsを組み立てるのは初のことで、私は少々やりづらかったのですが、子どもたちは全く気にならないようでした。
でも踏んで壊してしまいそうなのが怖かったけれど...
どの子も真剣でした。
そして、littleBitsに慣れたところでいよいよピタゴラ装置を作ります。
ここで子どもたちに質問です。
午前中のフィールドワークで何を見た??
1人1つ、自分の見た中で作ってみたいものを考えてもらいました。
そして、それを順番に繋いでいきます。
その結果できたのがこれ。
そう、どれも午前中のフィールドワークで目にしたものでした。
そして、これらを繋ぐことは即ち、午前中のフィールドワークそのものを追随できるピタゴラ装置を作ることでもあるのです。
なかなか無謀なチャレンジでしたが、こんな形になるなんて!
子どもたちさすがです。
設計ができたらあとは作るのみ。
用意された材料で個々人に仕上げていきます。
あっという間に出来上がった子がいる一方で、苦戦する子、何度も何度も作り直す子、それぞれ個性があって面白かったです。
自分のところが完成しても、長さや高さが合わなくてうまく繋がらない...
そんなときに、自分の作品は絶対に変えようとしない子、相手に合わせようと汗をかく子、これもまたいろいろでした。
短時間だったので心配していましたが、なんとか無事につながって最後は大成功!!
そのときの様子はmanmaさんの動画でご覧ください。
みんなの力を合わせなければこれだけの作品は作れません。
プログラミングも然り。
最初のステップは小さくて自分の中で完結するものであっても、規模が大きくなるにつれて自分ひとりの力では作れなくなる。
そのとき、仲間とどうやって協力するか??
スムーズに繋げるためにはどうするか??
最初から一緒に作る、インタフェースを徹底的にすり合わせる、最後になんとか整合性をとる....などなど。
やり方はいろいろありそうです。
何れにしても知っておいてほしいことは、仲間と協力して1つのものを作る、というのはプログラミングにおいても重要なことである、ということです。
いつかそんな体験をするときがあったら、今日のワークショップを少しでも思い出してくれると嬉しいです。
フィールドワーク付きのワークショップはとっても楽しかったです。
でも暑い夏にやるのはちょっと大変...でした。(苦笑)