学びにおいて、物理的な場所と時間から解放されることの優位性
一年くらい前にEdTechを調べ始めたとき、もっとも話題になっていたのが「アオイゼミ」でした。
ここ数年で教育格差という言葉が強調されるようになり、金銭面や地域差の問題に対して向き合うようなEdTech系サービスが注目されています。
個人的には、リクルートの「勉強サプリ」が最たる例だと思っていますが、「アオイゼミ」の特徴は講師による解説がライブであることです。
生徒たちは、講師による授業をスマホやタブレットでライブ視聴するわけですが、その料金はなんと無料。
代わりに、過去の授業を視聴したい場合には月額900円からの受講料を支払います。
これはschooと同じモデルですね。
近くに学習塾がそもそもなかったり、あっても自分のレベルに合っていなかったり通う時間がとれなかったり、金銭面での負担が大きくて通えなかったり、などなど。
塾通いというのはすごくハードルが高いと思っています。
小さいうちから塾に通える子というのは、すごく恵まれた環境にあるんですよね、実は。
ネットが使えるようになったこの頃でも未だ、学習塾に通うことが正、となる風潮に個人的には違和感があります。
こんなに便利な世の中なのになぜ、わざわざ場所や時間の制約を課すような選択をするのだろうと。
私は、同じ空間で学ぶメリットには2つあると思っています。
1つは、隣で学ぶ友達の姿が良い刺激になるということ。
もう1つは、グループやチームで学習することによるスキルが身に付くということ。
これらのメリットが享受できないのであれば、わざわざ自分の身体を拘束されに行かなくても良いのでは、と思うのですがどうでしょう。
合理的な学びを追及すると、アオイゼミがやっていることにはすごく共感できます。
講師が一方的に教えるスタイルであればネット受講で十分だし、生徒からの質問にはtwitterが使えるので教室で質問するよりも質問しやすく、講師もまんべんなくフォローできる。
とにかく、生徒が自分のペースで学ぶための仕組みとフォロー体制が、こんな格安で手に入るなんて!!
という驚きですね。
アオイゼミがやっているtwitterフォローの仕組みには、実際にはネット上の空間で学んでいるため顔を合せていないにも関わらず同士の存在を感じられる、という特徴があります。
これは、先の勉強サプリのような通信教育や、他社がやっているのネット配信系の講義とは一線を画したもので、ライブならでは、の優位性だと思います。
実際に受講したことがないので、「アオイゼミ」の講義のレベル感は分からないですが、この価格であれば、自分の苦手な科目や範囲だけ集中的に学ぶためのツールとして使っても良いですね。
使い方は受講生次第、というのもありがたいところです。