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プログラミングの考え方を学んで未来を創る力を身につける『探究型プログラミング学習』

社会を通じてプログラミングの考え方を学び実践を繰り返しながら未来を創る力を身につける探究型プログラミング学習(探プロ)

未来を創る力を身につける探プロ

【レポート】littleBitsで公園をつくろう!その2

そして、お昼をはさんで午後の部へ。

いよいよ新しい学習プログラム「公園をつくろう!」の前編です。

 

今回はじめて、午前の入門編と午後の前編を通して参加してくれたお子さんがいました(なんと5名も!)。

その子たちを観察していて、気がついたことが3つあります。

 

1つは、入門編でlittleBitsの基本的な使い方を習得してからの方が学習への導入がスムーズだということです。

littleBitsの使い方自体、難しくはないのですが、限られた時間の中で学習のゴールまでたどり着いてほしいと考えると、使い方の習得にかける時間は最小限としたいと考えています。

その課題を解決するために入門編を設けたわけですが

こちらの期待通り、午前の入門編に参加した子たちは、自分の作りたいイメージに合わせてlittleBitsを自由に使いこなしていて、学習自体にストレスがない印象でした。

 

もう1つは、子どもたちはリベンジを望んでいる、ということです。

これには2パターンあって、1つは、午前中に作った自分の作品を午後の部でもう一度 つくり直し、さらにパワーアップさせようと考えるパターン。

実際に、見た目は同じだけど工作も機能も充実させている子が何人かいました。

 

もう1つのパターンは、他の子の作品に刺激を受けて、自分の作品に取り込んでパワーアップップさせようと考えるパターン。

これは単なる真似ではなくて、良いものを自分の中に積極的に取り入れようとする、素晴らしい学習だと思っています。

 

うまく出来なくて悔しい

もう一度やってみたい

 

というリベンジしたい気持ちにうまく応えてあげると、子どもの満足度を上げることができる気がします。

実際に、午前中はうかない表情だった子が、午後の発表の時間では活き活きとしている様子が見られ、主催者としても嬉しかったです。

 

そして気づいた3つ目は、やはり長時間のワークショップは疲れるということ。

続きものではないにせよ、お昼も含めると5時間半もの時間を費やしている子どもたちの表情には、終盤とくに疲れが目立ちました。

 

いつも新鮮な状況で楽しめるように、学習プログラム全体の時間配分は

今後も継続的に検討していく余地がありそうです。

 

 

さて、今回のチャレンジの話に戻ります。

2つめのチャレンジは、探プロのビジョンにある

モノゴトの本質を見極める力 

を身につけるための、抽象化の概念を学習すること、でした。

 

街をつくろう!のワークショップでは

個の組み合わせによって大きくて複雑なものができていること

その中には何らかの「順序」が存在すること

ということを、モジュール化やインタフェース、アルゴリズムといった概念で学習できるように設計しています。

小さなものを組み合わせて大きなものを作る

という概念は、比較的、子どもでも理解しやすいと考えています。


それに対して、モノゴトを抽象的に捉えるというのは、 その言葉からして伝えるのが難しいです。

でも、実際に私たちは無意識のうちにできているんですよね。

 

たとえばタクシーやトラックをみて「自動車」と括ることはあっても、そこに自転車や三輪車を含めることはありません。

逆に、「乗り物」という括りがあれば全て含めるだろうと思います。

 

私たちは、こうしたことを無意識のうちに出来るようになっていますが、要するに

何が同じで何が違うか?

を見極めるために、同じである、とするための「軸」を見つけていることと同義であり、それが本質を見極めることに繋がります。

 

こうした無意識にやっている思考を子どもたちに学習してもらうために

今回はゲームを採用しました。

名付けて

散らかった部屋をみてお母さんが怒っています!早く片付けよう!!

です(笑)

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ネタバレになるので詳細は書きませんが、何らかの軸を使ってグループに分けること、そこに適切な名前をつけること

を体験してもらえるゲームになっています。

 

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2年生以上の子どもたちばかりだったので理解も早く

あっという間にルールは理解してくれましたが、思いの外、グループ分けには悩んでいましたね(笑)

 

あーでもない、こーでもない、と悩みながら名前をつけるときにはさらに悩みます。

 

ところで、このゲームをやっている最中に興味深い現象がありました。

どちらのグループもすぐに「その他」を作りたがるのです。

うまく分類できないものをまとめて、気軽に「その他」というラベルを貼って満足してしまう。

 

実は、これは想定内のことで、これを体験させるためにあえて、全く無関係なカードを何枚か混ぜているのです。

そこで、既に作業を終えた気になっている子どもたちに

「その他は使わないこと」

という条件を伝えました。

 

子どもたちからは驚きの声があがっていましたが、ゲームとしては俄然、面白さが増しましたね。

 

「その他」という分類は便利なのです。

よく分からないものは、とりあえず、その他にしておけば正解になるので。

(しかもMECEになる)

 

でもそこで諦めてほしくないんですよね。

よーくみて、何か共通点はないか??

と穴のあくほど眺めて考えることが実は、モノゴトの本質に迫ることと同じである

ということに気づいてほしいです。

 

成功も失敗も、正解も不正解もなく、個々人が思う通りの分類や名前付けをすれば良くて

自分の頭で考え、軸を発見したことこそが重要である

ということを探プロでは伝えていきたいと考えています。

先のゲームでは、予想外のグルーピングができて盛り上がる!

という結果こそが私の求めるものなので。

 

それからもう一つ、この分類は人によってけっこう違うということも知ってもらいたいポイントです。

要するに、同じモノゴトをみても、軸や視点はいろいろ

ということを体験を通じて学んでほしいと思っています。

実際、たった2つのグループなのに、その分類の仕方は全く違いましたから。

  

抽象化の概念を少し体験したあとは、いよいよ公園のモデリングへと進みます。

果たしてこの学習が、モデリングの中でどう活かされるのでしょうか?

 

その3へつづく

@noriko.ogasawara