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探究型プログラミング学習(探プロ)

プログラミングの考え方を学んで、未来を創る力を手に入れる

プログラミングの考え方を学んで未来を創る力を手に入れる

【セミナー報告】アクティブラーニングをより深い学びにつなげる! 〜リフレクションで創る知の世界〜 1/3

三連休の最終日に、東京大学の福武ホールで行われたアクティブ・ラーニングのシンポジウムへ行ってきました。

教育現場におけるアクティブ・ラーニングの実態を共有すると共に、今回のシンポジウムを主催しているREFLECTの視点から、アクティブ・ラーニングによってより深く、自律的な学びに繋げるための方法を識者の方たちを交えて探る会です。

(後半は体験型のワークショップでしたがそちらは欠席)

 

会場では参加者の一人一人にリモコンが手渡され、司会者からの質問に参加者が答えると瞬時に統計をとってグラフ化表示する、といった試みもなされていました。

それによると参加者の大半は小学校などの教師で、アクティブ・ラーニングには、学びに向かう力や人間性の育成に繋がることを期待しているが、子どもたちに「ラーニング」させることはとても難しいと感じている、ということが分かりました。

 

こういったICTツールを活用することで、登壇者と参加者が一体となって議論できるところが素晴らしいです。

そして、登壇者の方々は皆さん聡明な方ばかりで、議論の内容も、段取りも、タイムマネジメントも、あらゆる面でレベルが高く、内容以上の勉強になりました。

 

このシンポジウムではREFLECTの活動の一つとして、東京大学 大学総合教育研究センターの中原淳先生を中心としたマナビラボでの調査報告もありました。

マナビラボでは、全国の高校を対象にアクティブ・ラーニングの実態を調査しているそうです。

それによると、教科によってのバラつき(国語は昔からやってるけど数学ではなかなか・・)はあるものの、75%もの高校でアクティブ・ラーニングを導入済という結果になりました。

しかし、登壇されていたREFLECTメンバーの山辺恵理子さんの話によれば、これは文部科学省が定義しているアクティブ・ラーニングの枠組みが広すぎることによるものだそうで、実態を正しく知るために調査を続けているということです。

 

ちなみに、文部科学省が用意している用語集には

教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れ た教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、 教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査 学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク 等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。

とあります。

確かに、一方的な講義形式ではなくグループになって学習するスタイルであればアクティブ・ラーニングとする、といった理解もできなくはないので、少々乱暴かもしれません。

 

調査結果の中で面白かったのは、アクティブ・ラーニングを学校内でうまく展開する手段として、校内研修は非常に有効だという点です。

教師同士が試行錯誤した経験を共有することで、学校全体の目標や目的を共有でき、結果として科目横断でアクティブ・ラーニングを導入するようなカリキュラム・マネジメントにも有効であるという結果があるそうです。
(科目単体でアクティブ・ラーニングを取り入れると、生徒たちはその都度、似たようなラーニング手法を経験することになり負担だけれども、科目横断で取り入れることによって、各科目の学びを構造的に理解しやすくなり、自分で再構成できるようになる、という話が何度か出ていました。

これぞリフレクション、ですね。詳細はのちほど。)

 

ちなみに、校内研修の実施率でみると群馬県がNo1である、といった結果に会場からは驚きの声が上がっていました。

群馬県には、アクティブ・ラーニングに積極的な先生や学校が多いのですね。

 

文科省の中でいま議論されているアクティブ・ラーニングには、3つの視点があるといいます。

  1. 深い学び
  2. 対話的な学び
  3. 主体的な学び

わたしはこれまで、アクティブ・ラーニングには2と3のイメージしかなく、リフレクションによる深い学びに注目した今回のシンポジウムは非常に関心のあるテーマでした。

 

はじめに文部科学省の田村学氏より、次世代の子どもたちを育成すべき3つの柱として

  1. どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか
  2. 何を知っているか、何ができるか(個別の知識・技能)
  3. 知っていること、できることをどう使うか(思考力・判断力・表現力等)

を重視すべきである、といった話がありました。

 

非常に抽象的で、かつ当たり前のことを伝えているメッセージのようにも受け取れますが、この概念を各教育の中で具体化して実践に落とし込んでいくことができるかどうか?

そこが求められているのだと理解しました。

 

たとえばこの観点から『探究型プログラミング学習』を振り返ってみると、学習のテーマを設定する際に社会と向き合い、そこにある課題に目をつけるといった点が1つ目の柱にあたります。

そして、その課題を解決するために必要な思考やICT活用、他者とのコラボレーションといったスキルを活用し、足りなければ修得し(2つ目の柱)、実際に創造することによって解決する(3つ目の柱)。

 

あらためて、3つの柱は『探究型プログラミング学習』のコンセプトに組み込まれており、必要なスキルの修得や経験が、学習フレームワークMAC)のプロセスの中で段階を踏んで得られるようになっていることを確認することができました。

 

続いて、実際の教育現場におけるアクティブ・ラーニングの事例が紹介されました。

2/3へ。

@tanpro-lab