探究型プログラミング学習(探プロ)

プログラミングの考え方を学んで、未来を創る力を手に入れる

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【ワークショップレポート】火星と通信しよう(2017/08/19)2/2

Edisonが遠く離れた火星にあったら??

実際の火星と通信するわけではありませんが、会場の一角を地球と火星に見立てて、離れていても命令がEdisonに届く様子を体験してもらいましょう。

 

とその前に。

自分のEdisonをレゴブロックを使ってデコレーションします。

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個人的に、Edisonの大きな魅力がこのレゴブロックを使ってカスタマイズできることだと思っています。

自分仕様に仕上げているうちに、だんだん愛着がわくんですよねー

 

火星のアンテナの近くに揃ったEdisons。

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ここで、地球にある司令コントローラーからEdisonが遠隔操作できることを学びます。

でもなんだか子どもたちの反応が薄い.......

ネットワーク越しにEdisonを動かしている感覚があまり持てなかったかな??

インターネット通信の部分が完全にブラックボックスになっているので、あまりピンとこなかったかもしれません。

見直しが必要です。

 

最後は、前回からの変更点③にあるEdison間通信の体験してもらいました。

実はEdBlocksを使うことで、EdisonとEdisonの間のインタフェース設計が簡単にできるようになりました。

個人的には、プログラミング学習教材としてこれほど画期的なことはないと思っています。

 

一般的なプログラミング教材は単独で使うことが大半なので、自分が作ったプログラムをロボットに読み込ませて動かす、というところを体験して終わります。

でもEdisonの場合、自分の作ったプログラムと、友だちが作ったプログラムを連結させてコラボレーションすることができるのです。

 

例えばこんな感じで使います。

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送信側のプログラムの最後に、青い封筒が見えますか?

そして、受信側の最初にも青い封筒があります。

 

こんな感じで、EdBlocksでは、封筒の色を使ってメッセージの送受信をする仕様になっています。

この仕様では、青の封筒が届くのを待っているEdisonに青の封筒を送れば受け取ってくれますが、緑の封筒を送っても無視されてしまいます。

これこそがインタフェース。

繋ぎ方を決めておかなければ伝わらないのです。

 

今回はその学びを伝言ゲームで体験してもらおうと思っていたのですが、参加者の子どもたちはもっと面白い遊びを思いつきました。

名付けて色当てゲーム!

うん、面白い。

そこで急遽プログラムを変更します。

 

まず、それぞれのEdisonは送信と受信それぞれのプログラムで使う封筒の色を決めます。

例えばAくんのEdisonには、青い封筒を送る送信プログラムと、緑の封筒を受けとる受信プログラムを読み込ませ

BくんのEdisonには、青い封筒を送る送信プログラムと、青の封筒を受けとる受信プログラムをつくったとします。

このとき、何色の封筒を使ったかはお互いに教えません。

 

そしていざ、向かい合って...

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送信役のEdisonが送信プログラムを実行!

さぁ、受信役のEdisonはその封筒を受け取ってくれるのか????

 

ここでやっているのは単なる色当てなので、繋がるかどうかは運でしかありません。

理想的には、必ず繋がるようにするにはどうする???

といった問いかけをして、お互いにコミュニケーションをとって封筒の色を調整し合う、といった流れができると良さそうです。

ここからが伝言ゲームですね。

 

1対1の戦いから、今度は4台のEdisonを使ってチャレンジ。

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ちなみに、EdisonとEdisonの間は赤外線を使って通信するのですが、子どもたちはいつの間にか、間にレゴブロックを置いて通信できるかどうかを試していました。

さすがです。

 

そんな遊びをやっているうちに3人の子どもたちが盛り上がってしまい、だんだんと三つ巴の戦いに(笑)

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もうこうなると、誰が送信役で誰が受信役なのか、何色の封筒がやりとりされているのかもさっぱり分かりませんが....子どもたちはとっても楽しそうだったのでまぁ、これもありですね(笑)

次回、上級者向けコースでやるときにはこれをアイスブレイクにして遊んでみようと思います。

 

赤外線通信からインターネット通信、そしてEdison間通信と辿りながら、それぞれの通信におけるインタフェースの重要性を体験してもらいました。

一度だけでは分かりづらいと思うので、観点を変えながら何度も体験してもらうのが良さそうです。

 

さて、ワークショップはここで終わり。

ですが、例のライントレースが残っていました!

子どもたちが色当てゲームに夢中になっている間、スタッフが一生懸命、床にあったコースをテーブルの上に移植してくれていました。

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普段は社会人の学生さんたちが勉強するために使う机ですが、こんな用途もあるんですね!(笑)

 

Edisonのセンサーが気まぐれなおかげで、すんなりとはいかなかったのですが、それでも皆のEdisonを走らせてみたら、なかなか面白い感じになりました。

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そして、コースはどんどん拡張されて、勝手の分かってきた子どもたちのテンションも上がっていきます。

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テーブルの上ではコースが足りなくなってしまい、ついにこんなところにまで!

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なんて衝撃的!

子どもの発想ってすごいですね!

 

Edisonのトラブルもいくつかありましたが、最終的には皆んな楽しんでくれたようなので一安心です。

今回のワークショップを通じて、あらためてEdisonの可能性を実感することができました。

終了後にスタッフで振り返りをしたところ、面白いアイデアがたくさん!!

どうやらカリキュラム化してご提供できるようになりそうです。

早く作りたいなー

でも時間がとれるかなー・・・

 

littleBitsとは全然違うコンテンツが作れるのも探プロの面白いところです。

お披露目できるようになるまで、少しばかり時間をください。

 

今回のワークショップに向けて、Edisonを10台ほど揃えてあります。

ちょっと使ってみたい、などリクエストがあればご提供できますのでお気軽にお声がけください。

 

さぁ、頑張ってコンテンツ作ります!

 

 

@tanpro-lab