探究型プログラミング学習(探プロ)

プログラミングの考え方を学んで、未来を創る力を手に入れる

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【ワークショップレポート】ピタゴラ装置をつくろう! 1/2

今月は探プロのワークショップを各所で提供させて頂いています。

おかげで大忙しですが本当にありがたいことです!

 

先日は6月25日と7月23日の2回に渡って、「ピタゴラ装置をつくろう!」というテーマで勝間塾ジュニア教室の皆さん向けにご提供しました。

 

このワークショップをグループ内で告知した際、なんと3時間で満席&キャンセル待ちになったそうです!!

急遽参加枠を増やして皆さんにご参加頂きました。

嬉しいなー

 

小学生のお子さんがいる家庭が中心の会ですが、お子さんだけでなく保護者の方々が非常に意欲的で、2日間のワークショップは私にとってもすごくやりやすくて助かりました。

 

企画のお話を頂いたとき、候補の1つがピタゴラ装置だったのですが、いつも顔を合わせているメンバーだからこそできること、ということで是非やらせてほしいと私からお願いしました。

 

大学院時代に、アルゴリズムといえばピタゴラ装置

という話題になったことがあって、それ以来、いつか探プロでピタゴラ装置をテーマにやってみたかったのです。

 

ただ、工作道具を揃えることと、設計する時間が課題でした。

これは1回のワークショップでは実現できない...

 

そこで探プロとして初めて、2回連続のワークショップ形式をとることにしました。

DAY1とDAY2の2回に分けて、1ヶ月のブランクをとっています。

この1ヶ月の間に、家族でじっくり考え、プロトタイプを作り、必要な工作道具を揃えて当日はそれごと持参してもらうことにしました。

主催者側の都合もありますが、結果的に家にあるものを個々に持ち寄る形になったので無駄がなく良かったのではないかと思います。

(持ち運びは大変だったでしょうが...)

 

さて、この「ピタゴラ装置を作ろう!」のプログラムで学習できるプログラミングの考え方とは何でしょうか?

それは、「インタフェース」です。

先日のEdisonワークショップでも「インタフェース」を取り上げていますが、観点が少し違います。

Edisonワークショップで伝えたかったのは、

「モノゴトを正しく伝えるためにはインタフェースが大事」

さらに

「間をつなぐものが増えれば増えるほど、インタフェースはもっと大事」

ということでした。  

 

今回伝えたかったことは

「モノとモノ、モノとヒトの間にはインタフェースがある」

さらに

「ヒトとヒトの間のコミュニケーションにもインタフェースの考え方が使える」

でした。       

 

まずはDAY1。

親子15組の参加でスタートです。

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DAY1は、littleBitsの使い方を覚えてもらうことと、インタフェースの考え方を知ってもらうことを目的にしています。

 

そこでアイスブレイクとしてこんなゲームをやってみました。

まずは、いつものlittleBitsミニ講座から。

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そして次に、親子でlittleBitsをつなげます。

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そしてさらに、一緒になったグループの中で家族同士のlittleBitsをつなげます。

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さぁ、ここまでくると大変です。

つなげるlittleBitsのモジュールが増えれば増えるほど、これまでつながっていたものがつながらなくなる。

うまくつなげるためには組合せを変えて工夫しなければいけません。

 

つなげるときに大変な思いをするのはなぜだろう?

つなげ方を最初に決めておけば、もっと簡単につなげられたのでは?

 

そんな気づきを得てもらうことが目的の親子ゲームでした。

 

そして、あらためてインタフェースの話をした後は、グループごとにピタゴラ装置の設計をします。

 

自分の作品と、その前後の作品を意識して、つなげかたを考えることができるようにこんな設計書を用意しました。

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このときはレゴブロックを使ってプロトタイプを作りながら考えてもらったのですが、みんな真剣...

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DAY2での装置作りに向けて、各々のやり方でイメージを作っていきます。

中にはギアを使いこなす子もいました。

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そして最後に、モノとモノ、モノとヒトの間にあるインタフェースの事例を紹介した上で

ヒトとヒトの間のインタフェースの話をしました。

 

伝言ゲームってあるじゃないですか?

「明日、雨が降ったら、車で、美術館へ行こう」

と伝えると

最後には

「明日、雨が降らなかったら、電車で、博物館へ行こう」

くらいに変わってしまう...

 

この話を例に出したら、子どもたちからすかさず

「そんなわけないでしょっ!」

と突っ込みがあったのですが、いやいや、実際にこれくらいの間違いは大人の世界でも普通に起きていますよと伝えました(笑)

 

伝言ゲームだけでなく、親子の間のコミュニケーションもそうですね。

伝えたはずのことが、伝わらない。

 

何が問題なんだろう?

どうすれば良いのだろう?

 

ここで、インタフェースの考え方を使ったらどんな解決ができるだろうか?

 

例えば、5W1Hを使うのも1つの手ですし、他にもあるでしょうか。

 

ピタゴラ装置の設計をしながら、家族でインタフェースについて少し考えるきっかけが作れたらと願いつつ1回目が終了しました。

 

DAY2へとつづきます。

dig-learning.hatenablog.com

@tanpro-lab