【ワークショップレポート】火星と通信しよう! 1/2
前回の投稿では、探プロで採用した2つめの教材として、Edisonを紹介しました。
このEdisonを使ってどんなプログラムを提供しようか、同じようにEdisonに興味をもった仲間たちと一緒に数ヶ月かけて企画をして、先日公開したのがこちら。
事前にBlogでも告知するつもりだったのですが、Facebookのコミュニティページで告知したところ、参加枠があっという間に埋まってしまい....
その後、私がいろいろなことに追われているうちに紹介しそびれてしまいました...すみません。
初めての企画、初めての教材、そして初めての会場ということで、準備がなかなかに大変だったのですが、当日は8組の親子と5名の見学者が参加してくれて
なんと100%の方が「次回も参加したい!」とアンケートに回答してくれました。
これは探プロを始めてから初めての快挙です!
会場はYaoo! JAPANのLODGEをお借りしました。
初めて伺ったとき、こんな素敵なところで探プロのワークショップが実現できたら...
と妄想していたのですが、意外なところで縁をつないで頂いて、今回の実現に至りました。
子ども向けのワークショップを実施する環境として、本当に申し分ない素晴らしい会場でした。
関係者の皆さまにあらためてお礼を申し上げます。
さて、今回のワークショップの様子をいつものようにレポートします。
学習テーマは「インタフェース」でした。
「インタフェース」とは、モノやサービス同士を繋げ、情報を正しく伝えるための仕様でありつなぎ目のことです。
通常のプログラミング教育の中では、子ども向けのプログラミング環境を使ってプログラムコードを組み立て、モノやサービスを動かす体験をするのですが、その中でインタフェースを意識することはあまりありません。
なぜなら、自分の作るプログラムだけでモノゴトが完結することがほとんどだからです。
一方で私たちが生きている社会は、製品やサービス、そして人までもが様々な形で繋が
っています。
その関連を読み解き、お互いがうまく連携し合うためには双方が繋がり方を知っていなければいけません。
社会の仕組みも、プログラミングの仕組みも、根底は同じ考え方に基づいています。
IoT が広まる中では、子どもたちにとってモノやサービスの”繋がり”は私たち大人世代
よりもっと身近なものになるはずです。
しかし、目に見えないものが増えることでより複雑にもなります。
だとすれば、そうした複雑なものを読み解き、他者と協力しながら問題に向き合う力はこれまで以上に求められるはずです。
探プロではこの力を21 世紀型スキルに基づいた「未来を創る力」と定義し、インタフ
ェースのような”プログラミングの考え方”を技として使いこなすことでその力を身につ
けてほしいと考えています。
そこでこのプログラムでは、子どもたちが
「モノゴトを正しく伝えるためにはインタフェースが大事」
さらに
「間をつなぐものが増えれば増えるほど、インタフェースはもっと大事」
ということを学べるように作りました。
そして、選んだ題材は地球と火星の間を通信しよう!というもの。
地球と火星の間はどれくらい離れているか知っていますか?
軌道の関係で一定ではないのですが、約5400万km~1億kmほどの距離があるそうです。
うーん、どれくらい遠いのかよく分からない...
ちなみに、Edisonはリモコンを使った赤外線通信で操作することができるのですが、リモコンの赤外線が届く距離はどれくらいだと思いますか?
頑張っても、10mくらいだそうです。
火星にEdisonがあるとして、近くにいればリモコンでも動かせるけど、地球から火星にあるEdisonを動かすのはちょっと難しそうですよね。
じゃあどうするか。
本当に火星と通信できたら素敵ですが、さすがにそれは難しいので...
今回はいろいろなツールを駆使して火星との通信を擬似体験してもらいました。
そのうちの1つが、会場をお借りするきっかけにもなったYahoo! JAPANのサービスであるmyThingsです。
さてさて、どんな感じになったのでしょうか?
その2へつづく。