親子コミュニケーションツールとしての探究学習のススメ 3/3
3. 探究学習は指導者と子どもとの関係において行われる(?)(親は見学 or 塾に預ける)
今回の体験では、下の子(3歳児)も連れていったので後ろからこっそり見学するだけのつもりだったのですが、予想に反して、親も一緒に参加する形の授業でした。
そして子どもの後ろに座っているだけかと思いきや、、親も意見を求められてびっくり。
ある意味、親も一緒に学ぶことを強要されることによって、親の探究心にも火がつき、子どもたちの学びを先導またはサポートする役割を担うことが期待されているのでしょうね。
そうはいっても、毎週代々木まで通うのは難しいし、家庭の中で具体的にどうしたらよいのだろう?
と不安になりながら帰り支度を始めていると、スタッフの方々が代わる代わる、家庭での探究学習ついて説明しに来てくださいました。
説明を受けるまで全く知らなかったのですが、実は今日の授業で使われた動画は自宅からでも観られるのだそうです。
それが、tanQfamilyというシステム。
月額料金を払うと、これまでの動画全てと、毎週配信される動画が全て視聴できます。
さらに、Facebookのコミュニティーを通じて各家庭の躓きや子どもたちの成長を共有する仕組みもあり
家庭学習における不安を解消してくれるのです。
特に、先ほどのoutputの場の一つとしてこのコミュニティーが使われているところが素晴らしいと思いました。
自分の成果を家族以外にも安心して発表する機会があり、なおかつフィードバックも受けられる環境があれば
子どものモチベーションはきっと上がりますよね。
また、同じコンテンツを各家庭がどう活用しているかを知ることもできるので、家庭学習への不安はかなり解消されるはず、と思いました。
これだけの環境が用意されているのに、このサービスはなんと月額2,600円(!!!)なのだそうです(驚)
はじめ、コンテンツ一本あたりのお値段だと思ったのですが、そうではなく、どれだけ使っても月額料金は同じとのことで本当に驚いてしまいました。
毎週新しいコンテンツを創り続け、それを今後も続けようとしている探究学舎の姿勢に非常に好感を持ちました。
それまでは失礼ながら、流行りに乗ったハイレベル層向けの新しい学習塾
というイメージだったのが、これは子どもたちの学びにおけるイノベーションでは?
と思うまでになったのです。
最初に抱いていた3つの仮説を自分なりに改めると、探究学習において重要なことは
- 答えを知るのではなく、自分の頭で考える
- 良質なinputとoutputへのフィードバックによって、「もっと知りたい!やりたい!」を引き出す
- 親も一緒に探究する
ということなのだと思います。
そしてこれが、代表の宝槻さんが仰っている
「探究心に火をつける」
ための仕掛けなのですね。
今回の件をきっかけに、探究学習への期待はますます高まりました。
個人的なには特に、家庭学習への可能性を感じでいます。
我が家もそうですが、共働きでなかなか一緒に過ごす時間を確保できない親子であっても
探究学習によってコミュニケーションを増やせるかもしれないと感じました。
例えば毎週のテーマに対して、お互いに自分なりの探究をし、週末にそれぞれの成果をシェアする、とか。
子どもだって、お父さんお母さんに褒められたい、負けたくない、という気持ちをモチベーションに、やる気になるのではないかな?
と期待しています。
そのためにはまず、大人が本気になって探究するところから、ですね。