DeNA×武雄市のプログラミング教育は何を評価されたのか?
昨年度から始まった、DeNAが手弁当でやっているという佐賀県武雄市でのプログラミング教育。
めでたく今年度も継続が決定したのだそうです。
公立の小学校に対して一民間企業が関わるということや、対象が小学一年生であること、オリジナル教材を生徒の進度や興味に合わせて拡張していくこと、など様々なチャレンジが盛り込まれており注目されました。
継続が決まったのは良かった。
良かったけど、この記事にあるアンケートをみて愕然とするのは私だけでしょうか。
http://news.mynavi.jp/news/2015/06/09/571/images/001.jpg
母数がたった39なのは仕方がないとして、問題はこの質問項目です。
どこをどう見たら「プログラミング」の要素を生徒が実感しているのか、教育効果が出ているのか、が分かるのでしょうか。
私には、お絵描きツールとしてすごくおもしろい、と言っているようにしか見えません...
きっと、「キャラクターをうごかす」のところが肝で、順次実行や繰り返し、といったアルゴリズムの基本を学んでいるのだと思いますが。
私だったら、そうした知識を得て、それが何のスキルに繋がって、どの程度が習得されたのか?
を知りたいです。
小学1年生だから、なのか、そもそもこのレベルをプログラミング教育と定義しているのか、その辺は分からないのですが、小学1年生が学ぶべきことは少なくとも、お絵描きではないと思うんですよね。
対外的に見せているこのデータだけで判断しているわけではないと思いますが
この取り組みが向かおうとしている先が見えない、というのは余計なお世話なのでしょうか。
山内西小学校の子どもたちがどんな能力を身につけることになるのか、長い目で見守りたいと思います。