【ワークショップレポート】チャイルドハッカソン#01 DAY1
ルビィの超訳は少しお休みさせてもらって、しばらくは、この連休に参加していた
こちらのイベントをレポートします。
昨年の3月に大学院を修了したわけですが、私が通っていた虎ノ門キャンパスの本校は、金沢(金沢工業大学(K.I.T.))です。
いつか、金沢に行ってみたいと密かに思っていたところ、念願叶ってお声がけ頂くことができました。
このハッカソンは、K.I.T.の学生を中心に、社会人の方も参加していて
今回は約60名もの方が、3月の貴重な連休を使って集まりました。
金沢は連休中とても良いお天気で
北陸地方には珍しい天候だったようですが、ハッカソンの会場はそんなこととは無関係に、熱気に溢れていました。
大人が本気を出している傍らで、初の試みとして実施されたのがチャイルドハッカソンです。
ハッカソンに参加したくても、休日は子どもの面倒を見なければいけなくて...
という人のために、大人がハッカソンに参加している間、子どもたちをお預かりして
子どもは子どもで楽しんでしまおう
というコンセプトで用意されたものです。
とはいえ、開催当日になっても、何歳くらいの子が、何人くらい集まるのか?
3日間連続とはいえ、毎日来てくれるのか、何時ころに来てくれるのか?
といったことが、全く分からない状態で…
子どもが参加してくれないことには成り立たないし…
ということで、3日間ずっとドキドキでした(笑)
何の事前準備もできず、出たとこ勝負という、私の最も苦手とするシチュエーションでしたが
これも経験と思って、その緊張感も含めて楽しんできました。
自宅からわずか3時間で金沢駅に到着。
出迎えてくれたのは、鼓門です。
到着したときは近すぎて気づきませんでしたが、この上にあるガラス張りのアーチが本当に美しいデザインでした。
(帰りがけ、駅に向かう途中で初めて見ました)
バスに約30分ほど乗ると、野々市市にある金沢工業大学に到着。
ハッカソンの会場は、大学とは思えないおシャレな場所でした。
広々としたワークエリアの一角に、チャイルドハッカソンのエリアを設けていただいたのですが
こんな素敵な&居心地の良い場所を独占させてもらい、はじめからテンションが上がります!
今回のハッカソンに向けては特段、やり方のイメージをもっていなかったので
とりあえず最低限の道具として、littleBitsとレゴブロックを用意してもらいました。
その他の工作道具は、過去に使ったものをいくつか私が持ち込みましたが、結果的に役に立ったので、わざわざ運んだ甲斐がありました。
そして迎えた初日。
今回のハッカソンのテーマがオリパラということで、まずはスポーツ庁のオリパラ課長より
金沢からオリパラを考える視座を与えて頂きました。
このお話がとても面白くて、東京五輪の背景がよく理解でき
少し他人事だったオリパラが、ようやく自分ごとになった瞬間でした。
このお話の中で、金沢は既に海外旅行客の誘致には成功しているので
観光客向けのアプローチはこれ以上、力を入れなくても良さそうですね
といった発言がありました。
そうかぁ、と思いながら聴いていたのですが
なぜかこの言葉がずっと頭から離れず、結果的にこの発言が
今回のチャイルドハッカソンの作品を仕上げる際のコンセプトに繋がることになりました。
その辺はまた後ほど。
他にも、マイクロソフトからHoleLensのエバンジェリストや、元稚内北星学園の丸山先生、金沢市長からのお話がありました。
(私は途中までしか聞けませんでしたが、参加者にはとっても有意義だった様子)
さて、初日に来てくれたのは、5歳のY君。
はじめは、自分がもってきた世界地図のプリント(世界中の国と場所を記憶している!)から顔をあげることなく
なかなか参戦してくれなかったのですが
一緒に新品のレゴブロックを開封し、littleBitsを触り始めるとあっという間に夢中になって
それからなんと4時間!!!
ぶっ通しで遊び尽くしました。
最後には疲れすぎてしまい、まだ遊びたいけど疲れた、けど帰りたくなくて駄々をこねていましたが
そんな姿も含めて、一緒に遊んだ4時間はとっても楽しかったです(^^
最終的に、作品として仕上げることができなかったので
彼も私も、とても悔しかったのですが
それが逆に、貴重な学びの機会にもなりました。
私の方は、オリパラをテーマに何か作らないといけなくて
何とか彼にその気になってもらいたかったけれど
何の目的で、何を作るのか
それを大人側の事情でどこまで枠にはめて良いものか?
迷っていました。
なので、まずは本人のやりたいようにやってもらおうと
オリパラの話にも触れず、彼の興味のままに付き合っていました。
とはいえ、こちらも焦るわけで…
そうこうしているうちに、littleBitsの扱いに慣れてくると手出し無用の雰囲気になり時間切れ。
個人参加で出入り自由の単発ワークショップなのに
最終日にはグループでの発表がある
という形の難しさを痛感した瞬間でした。
次にもし、同じようなシチュエーションがあったらどうするか考えてみました。
きっとまた、とことん子どもの興味に付き合うと思います。
その中で、子どもが興味関心のあるところ、ないところを会話を通じて探っていくのかな。
大人の事情はあれど、子どもの視点からしか見えないものがあるはずなので
寄り添うことで、それを発見したり引き出したりしながら
最終的に、それをベースとしたコンセプト作りを大人がお手伝いすれば良いのだと思います。
発想が逆だったんですよね。
大人の事情に子どもを付き合わせるのではなくて
子どもの事情に大人が合わせる。
大人は、それだけの器量を求められている。
なかなか、やり甲斐のある分野に足を踏み入れてしまいました(笑)
そんなわけで初日は若干の後悔とともに終えて…
翌日に備えます。