本質を見極めようとしない大人たちの話
今回はプログラミングの話から少し離れて、思考の話です。
一番ダイジなことっていうのは、その本質を表していることが多いと思っています。 (本人の価値観によって変わるダイジもあるので、あくまでも一般論として)
ダイジなことを見つけることはすごく重要なこと
という意見に異論のある人はいないでしょうが、
ダイジなことはどうすれば見つけられるのか?
ということに正面から向き合って、考え、試してみることができる人というのは 実はびっくりするくらいに少ない というのが最近の気づきです。
これは子どもの学習に関してではなく、大人社会における話です。
- 目の前にあることにしか関心がなくダイジなことが視界に入らない人
- ダイジなことはちゃんと視界に入っているのに、それがダイジだと認識できない人
- ダイジだと認識までしたのに、よく分からないからといって切り捨てる人
私が見る限り、3パターンに分けられそうです。
こうした人たちは
単にやり方を知らないだけなのか、思考や探究に対する関心が低いのか 理由はちょっと分からないのですが もったいないな、と思います。
気づくことができれば、見つけることができれば、もっと面白い世界が見えてくるのに。
ダイジなものかどうかを見極める思考として、私自身は大学院時代に「重要思考」という思考アプローチを修得しました。
ビジネススクールなので「戦略思考」という枠組みで学びますが、重要思考自体は子どもから大人まで、日常生活でもビジネスシーンでも、あらゆるところで活用することができる応用力の非常に高い考え方です。
重要思考について知りたい方はこちらを読んでみてください
『一瞬で大切なことを決める技術』
その議論において何がダイジなのか
を共通認識としてもたないまま、自分にとってダイジなことをぶつけ合うだけのコミュニケーションは本当に不毛です。
本当にそうなのかな?と疑ってみたり
どういう関係性にあるんだろう?と全体を俯瞰してみたり
複雑すぎて分からないなら分かるまで分解してみたり
思考のアプローチを変えるだけで見えてくることはたくさんあると思うんですけどね。
ここで捉えた「ダイジなこと」をテーブルに置いて
これが一番ダイジですね ということを関係者で認識・合意して
そうやって初めて、意味のある議論ができるのだと思います。
探プロは、プログラミングの概念という観点からこうした思考のアプローチに辿り着くことを期待してモデリングのプロセスを入れています。
そして、私自身はこうした思考も含めて「プログラミング的思考」と捉えています。
これがうまくいけば、不毛なコミュニケーションをとり続ける大人たちとは決別できるはずなんですがどうでしょう。