【レポート】littleBitsで街をつくろう!世界をプログラミングする「探プロ!」~デジタルハイク vol.2, 3〜
前回の反省を生かして、今回のワークショップでチャレンジしたことが5つあります。
1つは、1回あたりの時間を短くすること。
前回は午前・午後と連続で4時間超という長丁場だったので、低学年の子を中心に疲れて少々息切れしてしまいました。
一番楽しめるはずの工作が疲れてしまうのでは本末転倒なので...
今回からは前編・後編の2つに分けることにしました。
今回はそのうちの、前編を実施しました。
この日の参加者は小4と小3の女の子が2名+年長の妹さん。
前回と比べるとびっくりの少人数ですが、同じ日の出ファクトリーさんの広々としたスペースを貸しきり、しかも10名超分のlittleBitsを2人で思う存分に使い尽くし、それはそれは贅沢なワークショップとなりました。
恐らく、これほどの贅沢な環境で実施できることはこの先もないのでは?と思いますし、私も、じっくり向き合うことができたので学ぶことがたくさんありました。
ちなみに、前回はちょっと難しかったアイスブレイクのゲームに手を入れてお披露目したところ、それなりに盛り上がってくれました。
これは継続できそうです。
チャレンジ2つめは、対象年齢を設けたこと。
前回は1年生以上(幼児もOK)としていた街づくりのワークショップでしたが、今回は小学3年生以上を対象としました。
これは
・ある程度の漢字が読める
・2時間は座っていられる&話をきく姿勢ができている
・自分の意見を言うことができる
・社会科、理科の授業を受けている
といった理由からです。
前回は年長さんから小学6年生が混在した環境だったので、私の伝えたいことがうまく伝わらず、また一方で年上の子どもたちが飽きてしまったりと、年齢差のあることが弊害となってしまう場面がいくつかありました。
また、年齢差がうまく作用することを期待したチーム学習も、初対面同士、littleBitsを触るのも初めて同士、ではなかなか難しいということも分かりました。
それで試しに小学3年生以上としたわけですが。
今回参加してくれたお二人は、とっても聡明で理解力も早く、チャレンジ精神も旺盛で、私も一緒になって楽しむことができました。
少人数だからなおさら、対話しながらどんどん面白くする方向にのめり込んだりして、littleBitsを使ったワークショップの醍醐味を実感することができたのではないかなと思います。
そして3つめのチャレンジは、入門編を用意したこと。
探プロの対象を小学3年生以上を対象としたものの、littleBits自体はもっと低学年のお子さんから楽しめるし、兄弟姉妹での参加希望も多いので、純粋にlittleBitsを楽しめるワークショップを入門編として提供することにしました。
今回の入門編には、年少さんから小学4年生まで12名のお子さんが参加してくれました。
頂いたアンケートを見る限り、とても好評だったようです。
前編ではなるべく控えてもらっていた保護者の介入でしたが、この入門編は年齢が小さいこともあり、なるべく一緒に体験してもらうことを推奨しました。
時々、熱が入ってしまうお父さんもいましたが(笑)
どの保護者も、ほどよい距離感をもってお子さんと向き合ってくれていたのが印象的で、全体として非常に良い雰囲気でした。
入門編と前編の両方で試みた4つめのチャレンジが、工作とlittleBitsを分けるということです。
前回は、工作に夢中になってなかなかlittleBitsを使いこなしてもらえなかったことが一番の反省だったので
どうすれば自然な形でlittleBitsを使ってもらえるだろう?
ということをずっと考えていました。
それで行き着いたのが、工作はナシにするというシンプルな方法です。
(後編ではもちろん工作しますよ)
その代わり、littleBitsの基本的な使い方を自然な形で習得できるようなワークの時間を作って
あーでもないこーでもないと試行錯誤しながら、そして出来る子はいろんなパターンに挑戦できるような形にしたところ
探プロの理想形に一歩近づけた気がします。
そして5つめのチャレンジが、発表スタイルの変更です。
入門編では時間の関係でアルゴリズムの学習ができていないので、
・何を作ったのか(街の中にあるもので自分が発見した何か)
・littleBitsを使ってどう変身させたのか(工夫したところ)
の2点を発表してもらうことにしました。
本来であれば全員に発表してもらいたいですが、これまでの経験から、低学年の子は発表を渋る傾向があり、きいている方も飽きてしまうということが多かったので
今回は発表したい子を優先して代表の子に発表してもらいました。
とはいえ、子どもたちは自分の作ったものを誰かに見せたい&きいてもらいたいはず。
ということで、一番身近な保護者に発表してもらうことにしました。
私はその間に、ひとりずつまわって、ときどき質問をしたりして全員の発表をききました。
littleBitsの活用レベルでいえば、本当に初歩的なものではあるのですが、どの子もすごく満足そうな表情で、工夫したところを熱弁してくれたのが印象的でしたね。
発表スタイルを変えるだけで、子どもたちの満足度はとても上がったのではないかな、と思います。
それくらい大きな変化でした。
ちなみに、前編に参加してくれた2人の発表では、学習したアルゴリズムを取り入れています。
自分の組み立てたlittleBitsを見ながらアルゴリズムを考えていくと、無駄に繋いでいたり、不自然な箇所が明らかになって
あー、こうすれば良かったのか、と回路を組み替える場面が時折ありました。
素晴らしい発見だったと思います!
これこそ、littleBitsが単なるブロックではなくプログラミング学習の教材になる瞬間だと感じました。
街をつくろう!の後編は7月3日に実施する予定です。
それまでに、何を作ろうか、2人にはじっくり考えてもらうことにしました。
作りたい気持ちがMAXの状態で、後編に突入できることを期待しています(^^
まだまだ改善の余地はたくさんある探プロのワークショップですが、入門編に参加してくれた方がさっそく、素晴らしいレポートを書いてくださったのでシェアします。
主催側の意図を読み取ってくださって、とても嬉しいです!!
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました!
※今週末は「公園をつくろう!」の入門編、前編を開催予定です。
【残7】littleBitsで公園をつくろう!(入門編) 世界をプログラミングする「探プロ!」~デジタルハイク vol.4~ - デジタルハイク(Digital Hike) | Doorkeeper
【残4】littleBitsで公園をつくろう!(前編) 世界をプログラミングする「探プロ!」~デジタルハイク vol.5~ - デジタルハイク(Digital Hike) | Doorkeeper