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探究型プログラミング学習(探プロ)

プログラミングの考え方を学んで、未来を創る力を手に入れる

プログラミングの考え方を学んで未来を創る力を手に入れる

「学びNEXT」が示す学びとは?NEXTとは?

3日間に渡って開かれた教育ITソリューションも終わり、イベントの記事が少しずつ出てきているようなので

それらを楽しみつつ、私が見てきた別会場の学びNEXTのエリアの紹介も、少しずつ進めていこうと思っています。

 

今回はその前に、この学びNEXTのエリアを回っていたときに感じた2つの違和感を書きます。

1つは「NEXT」という言葉が示すものは何か?ということ。
いま現在の学校でのスタイルが現在だとすれば、ロボットなどを使ったプログラミング学習は確かに「NEXT」なのかもしれない。
でも、どうしても唐突に登場している印象を受けてしまいます。
 
前回書いたようなアクティブ・ラーニングなんかは、旧来の一方通行なスタイルの教育と比べて双方向になった点が進化ですし
去年とても話題になっていた、反転授業やタブレットを使った学習なんかも、ITを使って従来の学習スタイルをもっと便利に、効果的に、といった進化と捉えることができます。
 
しかし、プログラミング学習というのは従来の教育のどの文脈にも乗らず
唐突に登場した印象を受けてしまうのです。
 
一番の違和感は、そこに学習のコンセプトというものが存在しないまま、製品が全面に出ていることではないか、と私は考えています。
この教材を使えば、プログラミング学習ができます、こんな能力が身につきます
と提案するだけの展示に、少なからず失望しました。
 
逆に、あまり面白みはなかったとはいえ、メイン会場の方は、アクテイブ・ラーニングなどのコンセプトが分かりやすく共有されていて
それを実現するためのソリューションなり製品、という見せ方だったのでとてもわかり易かったように感じます。
 
一体、NEXTで示したい次世代の学びとは何なのか?
私には
ロボット教材を使ったプログラミング学習がNEXTである
と見えていましたが、実際にイベントへ行かれた方はどんな感想を持たれたでしょうか?
 
探究型プログラミング学習というのは
プログラミングとは何か?
プログラミングを学習するとは何か?
というところから突き詰めて考えていって、21世紀型スキルを修得することを目的に
学習のためのコンセプトをゼロから作り上げています。
(だから、扱う製品の優先度は低くて、あくまでも学習を実現する手段の1つとして位置づけています)
 
私が知りたかったのは、そういった次世代の教育における新しいコンセプトであり
探究型プログラミング学習がさらに次を見据えるのだとしたら、何を考えるべきなのか?
そういったヒントになる情報だったのですが、残念ながら見つけることができませんでした。。。
 

もう一つの違和感は、「学び」と名付ける以上、その主体は学び手であるはずなのに、ここに並ぶ製品やソリューションの多くは教育者の視点になっていないか?

ということです。

 

少し前にこんなことを書きました。

どの製品も興味深いものではあったのですが、何れもこの自由度においては非常に低いのではないかと感じました。
せっかくのブロック教材なのに、作れる型が既に何パターンか用意されていて
ご丁寧に、作り方や指導者向けの解説書までが用意されているのをみて
とても教育者的な発想だなぁ、と思ったのです。
 
ただ逆に、そうした製品は学校や学習塾など、これからプログラミング学習をサービスとして取り入れたい人たちにとっては有益なものであるはずです。
指導者のハードルは低ければ低いほど良く、それでいて子どもたちがそれなりに学習効果を発揮できるのであれば、それが現実解なのかもしれない、とも思いました。
 
この点はトレードオフだと考えています。
自由度の高い教材を使い、モデリングのように解のないところから始まる探究型プログラミング学習では
ゴールが決まっていないし、何が正解なのかもわからない。
そうした中での学習に意義はあると信じているけれど、一方で広く展開することは難しい。
 
ここに大きなジレンマがあるんですよね・・・
 
そんなことを考えていたとき、これは究極の自由度だと思えるコンセプトに出会いました。
それは、World Peace Game という世界の課題解決をテーマにした教育型シミュレーションプログラムを考案したジョン・ハンター氏のいう「empty space」。


話の中では、古ぼけた1つのテーブル、として登場します。
あれもこれもと詰め込むのではなく、新しい発見や気づき、考えのために、あえて空けておくスペース。
 
それは時間だったり、物理的なリソースだったり、学習面での余裕だったり。
いろいろな意味で使えると思うのですが、このスペースこそが学びの土台であり
私たちは、このスペースの上で子どもたちが自由に学びを構築するように、ほんの少しの手助けをすることが重要ではないかな、と思いました。
 
漠然としていた「学び」というイメージが、このempty spaceの概念を加えることで
私にとってはとてもクリアになったように感じます。
日本でも活動を開始したWorld Peace Gameは、いま私が一番注目している教育の一つなのです。

このWorld Peace Game と探究型プログラミング学習は、21世紀型スキルの修得という点において、双方が足りないところを補える関係にあると考えていて
実現できたら恐らく、どこにも負けない学習プログラムが作れるのでは?
と期待しています。
 
もしかしたら、それこそが「学びNEXT」かもしれません。
@tanpro-lab