【レポート】littleBitsで街をつくろう!世界をプログラミングする「探プロ!」~デジタルハイク vol.1~ 2/2
ランチタイムのあとは、いよいよ工作開始。
たっぷり時間をとったので、子どもたちは思う存分に工作を楽しんでいました。
子どもたちはとても楽しそうに工作をしていて、保護者もときおり混じったり、保護者テーブルで本気を出したりと、クリエイティビティ満載のこの時間が、主催者にとっても至福の時間です。
ただ反省点もあって・・・
今回はグループごとにスタッフを配置しなかったので、単なる工作になってしまい、littleBitsを使ったプログラミングに辿り着かなかった子が多くいました。
本来であれば、littleBitsと紙工作をうまく組み合わせたり、隣の子の作品と繋げたり、というところを期待していたのですが、そこへ導いてあげられなかったのは、本当に残念だったなぁ、と思っています。
そんなわけで、手伝ってくれる大人を大募集中です!
教員志望の学生さんなんかも良いかなーと思っています。
こちらは海のまちグループ。
魚や潜水艦を作る子がいる一方で、頑なにモノレールを作りたがる子がいたりして、不思議なまちが出来上がりました。
純粋な海の世界観と、モノレール。
この2つをうまく組み合わせて繋がりを作るところが出来たら、もっと面白いまちが作れたと思います。
こちらは森のまち。
人間を登場させたい男の子たちと、動物だけで作りたい女の子たちと、はじめの設定でもめていましたが、人間も動物だということで納得していました(笑)
まちの中には飼育員さんがいたり、飼育員さんのためのカフェスペースがあったりと、独自の世界観がありましたね。
続いてこちらはジャングルのまち。
一番の衝撃は、ニシキヘビとヒヨコを共存させたBoxで、littleBitsのLEDモジュールを使ってヒヨコを温めるという小技まで入っていました。
最初から最後まで、このグループが一番平和だったかもしれません。
こちらはサンセットタウン。
駅を2つ作って、電車も作って、細かい工作で街を表現していました。
とっても素敵な街だったけれど、littleBitsはどこへ・・・
そして最後にグループごとのまちを繋げました。
といっても、今回は1箇所にまとめるのが精一杯でしたが。
自分の作った作品をグループの中でつないで小さな街をつくり、さらに街同士をつないで大きな街を作る、というのが今回のワークショップの目標でした。
これは、最初のアイスブレイクで学んだ「命令」という小さな単位を集めたプログラムというものを、たくさん組み合わせることで、大きくて複雑なものを作ることができる、という学びになっています。
さらに、逆にみれば、大きくて複雑に見えるものでも、分解していけば個はとても小さくてシンプルなものである、とも言えます。
こうした概念は、プログラミングに限らず日常の中でも、一般的な思考プロセスの中でも役に立てることができるので、今回の経験を通じて、少しでも彼ら彼女らの学びになると良いな、と期待しています。
ちなみに終了時には宿題を出しました。
1つは、身の回りにあるプログラムを発見して、そのアルゴリズムを書いてみること。
もう1つは、複雑で大きなプログラムが、どうやって繋がっているかを調べてみること。
この宿題は、パソコンに向かって出来るものではなくて、身の回りにあるものや、外にあるものを注意深く観察しなければできません。
この辺の考え方も、一般的なプログラミング教育とは大きく異るのだと思いますが、こうした学習を通じて得た概念としてのプログラミングの方が、次世代の子どもたちにとって重要なことではないのか?と私は考えています。
今回のワークショップでは、子どもたちは21世紀型スキルを修得しました。
考える力、技術を使う力、なかまと協力する力、そして、社会を知る力。
プログラミング学習という観点から、4つのスキルを満遍なく修得できるところが探究型プログラミング学習の最大の特徴となっています。
今回のワークショップでは、初回ということもあって課題や改善点がたくさんありましたが、保護者の皆様のおかげで楽しく終えることができました。
頂いた意見を参考に、今後も引き続きブラッシュアップして臨みます!