【お知らせ】8月のワークショップの募集を開始しました!
小学校はまもなく夏休み!
子ども向けのプログラミングワークショップは年々増えていて、今年も各所で実施されるようです。
どこへ行こうか迷ってしまいますね!
探プロではこの夏、2種類のワークショップを企画しました。
ご都合のつくタイミングがありましたら是非、ご参加ください!
■「火星と通信しよう!」
8月19日(土)午前、午後の2回で実施します。
手のひらサイズのロボットEdisonを使ってインタフェースの重要性を学びます。
☆探プロ☆Edisonでプログラミングー火星と通信しよう(入門編)ー#02 | Peatix
☆探プロ☆Edisonでプログラミングー火星と通信しよう(入門編)ー#03 | Peatix
■「未来の街をガイドしよう!」
8月12日(土)午前、午後
8月13日(日)午前、午後
レゴブロックと電子ブロックのlittleBitsを使ってアルゴリズムを学びます。
☆探プロ☆小学生向け☆LEGO®とlittleBitsを使ってプログラミング~未来の街をガイドしよう~ #01 | Peatix
☆探プロ☆小学生向け☆LEGO®とlittleBitsを使ってプログラミング~未来の街をガイドしよう~ #02 | Peatix
☆探プロ☆小学生向け☆LEGO®とlittleBitsを使ってプログラミング~未来の街をガイドしよう~ #03 | Peatix
☆探プロ☆小学生向け☆LEGO®とlittleBitsを使ってプログラミング~未来の街をガイドしよう~ #04 | Peatix
改善意欲が高いので(笑)、ワークショップは毎回のようにリニューアルしています。
つまり、同じものには二度と参加できない...
タイミングが合ったときがチャンスです。
お待ちしています!
【ワークショップレポート】火星と通信しよう! 2/2
Edisonを使って「インタフェース」を学ぶ、探プロの新しいプログラム『火星と通信しよう!』のワークショップレポートの続きです。
今回のワークショップは探プロ主催ですが、私ともう一人の講師スミスさん、2名のスタッフ、さらに見学予定にも関わらず当日急遽手伝ってくれたKさんとで実施しました。
また、Edison端末やライントレース環境はプログラミング教材を扱っているcoporiiさんからご提供頂きました。
皆さまご協力ありがとうございました!
スタッフは9時に集合して準備開始。
当日のレイアウトはその場で決めたのですが、会場が広いおかげで贅沢に使うことができました。
1人1台のEdisonを使って、はじめにEdisonの簡単な使い方を学びます。
Edisonにプログラムを読み込ませる方法は2つあって、1つはバーコードを読み込ませる方法。
音や光に反応したり、ライントレースしたり。
既に用意されているバーコードを読み込ませるだけで、何通りもの動きを確認することができるんです。
スイッチを入れて、バーコードを読み込んで、すぐに動かせる。
このお手軽さが教育には向いています。
もう一つはEdwareというプログラミング環境からプログラムを転送する方法。
ワークショップ用に用意したサンプルプログラムをEdisonに読み込ませます。
今回のワークショップでは、久しぶりにワークシートを用意しました。
2時間という短い時間の中でEdisonの操作に慣れてもらえるように、手順などを予め記載しておいたのですが、この日に集まった子どもたちはみんな習得が早くて、あっという間にこなしていてびっくりです。
ひとしきりEdisonの使い方に慣れたところで、いよいよ火星との通信にチャレンジします。
このワークショップでは子どもたちにあるミッションを与えました。
それは
「火星にいる仲間を救え!」
というもの。
火星で稼働するEdisonを地球から操作して、火星にいるはずの仲間の無事を確認します。
そのための地球-火星間通信なのです。
今回のプログラムでは、最初からネットワーク通信を体験してもらうのではなく、赤外線通信から少しずつステップアップする形をとりました。
パソコンが身近になったのは大人になってから...という私たち親世代と、生まれたときからスマホが身近にある子どもたちとでは、ネットワークによって繋がる社会というものに対する受け止め方が違うと思っています。
ネットワークはつながって当たり前、使えて当たり前なので、何のために通信技術があるのか?それによって何が嬉しいのか?そのために何が必要なのか?
といったことを考える機会がないと思うんですよね。
とはいえネットワーク自体をテーマにすると範囲が広すぎるし、技術的な話をするには前提知識が足りない。。。
そこで、ネットワーク通信におけるインタフェースの重要性、というものをテーマにすることにしました。
具体的には、まず赤外線を使ったリモコン操作でEdisonを動かすところからスタートします。
そして、地球から赤外線を飛ばすには距離が遠すぎることから、別の手段が必要であること、また、あまりに遠すぎる場合には通信を中継する仕組みが必要であることを知ってもらいます。
中継として使ったのは、Yahoo! JAPANのmyThingsというサービスと、もう一人の講師スミスさんがRaspberry Piを使って手作りしたアンテナです。
余談ですが...
私はどうも、こういったハードウェア系が苦手というか関心がなくて........
アンテナを中心とした通信技術周りは今回、もう一人の講師がメインで用意してくれました。
myThingsやアンテナを経由して、地球からの司令を火星にあるEdisonに送る体験を通じて、ネットワークを通じて情報を伝えるにはずいぶん手間がかかるんだな、ということを実感してもらえたのではないかと思います。
中継地点がたくさんあるということは、送信と受信のやりとりがたくさん発生するということ。
だからその都度、間違いなく情報が伝わるようにインタフェースをちゃんと決めておくことが重要になります。
距離が遠くて、中継地点が多ければなおさら重要になります。
これがつまり
「モノゴトを正しく伝えるためにはインタフェースが大事」
さらに
「間をつなぐものが増えれば増えるほど、インタフェースはもっと大事」
ということです。
ちなみに、このインタフェースの話は例によって人間同士にも言える話です。
アンケートを読む限り、この辺の話が響いた子は少なかったようなのですが、保護者の皆さんにはしっかり届いたようです。
ご家庭に戻ってからも、家族でときどき思い出して会話してくれたら嬉しいなぁ、と思っています。
ちなみに、火星にいるEdisonはいつの間にかこんな姿に変身していました。
もともと車輪がついていたところに設置されているのは、スタッフが手作りしたEdison側のアンテナです。
本業を終えてから夜な夜な、がんばって8個も用意してくれました(笑)
みんなのEdisonが集まると壮観ですね!!
最初は個別のテーブルでEdisonを操作していた子どもたちが、火星の基地にEdisonを集合させると途端に賑やかになりました。
タイヤで動くだけじゃないEdisonの姿をみて、自分なりの工夫で面白い動かし方を発見した子もいましたよ。
ちょっと分かりづらいのですが、こちらは司令コントローラが設置された地球です。
スライドに投影されている画面が男の子の手元のタブレットにも見えていて、ボタンを操作すると火星にあるEdisonが一斉に動作する仕組みです。
いろいろあって、スムーズに...とはいかなかったのですが、離れたところからメッセージを送ってもEdisonが動くことは理解してくれたのではないかと。
司令を送るとこんな感じでみんなのEdisonが一斉に動きます。
このあと、想像以上にうまく進みすぎて時間が余ってしまったので、即席でEdwareを使ったプログラミング講座を開きました。
(無茶振りに答えてくれた講師のスミスさんさすがです!)
そしてさらに、15分ほどの自由時間も作りました。
プログラミングをやってみたい子はEdwareを使って自分でプログラムを作ってOK
ワークシートの課題がやりきれていない子はやり直してOK
ライントレースで遊びたい子は遊んでOK
レゴでEdisonをデコりたいこはそれもOK
自分がやりたいことをやりたいように自由にできる時間を提供したところ、急に子どもたちの目が輝き始めました。
一般的なプログラミングのワークショップは大抵、やるべき流れをだいたい決めておいて、その手順通りにやって、最後に自分の作品を作っておしまい、という形になっています。
子どもたちの興味関心がどこにあろうと教える側の都合で体験の場を作っているんですよね。
プログラミングをやりたい子もいるし、単にEdisonを動かしたい子もいるし、レゴブロックでカッコイイEdisonを作りたい子もいる。
子どもたちの興味関心を尊重してみたら、みんなすごく楽しそうに過ごしていましたし、どこに関心をもつのか、主催側が予め想定できていなかったものも見えてきました。
そして、Edisonはいろんな楽しみ方ができるところに大きな魅力があると実感した瞬間です。
なかなか、こんな教材はないと思います。
Edwareをあっという間に習得して自分でプログラムを作っていた子どもたちもすごかったけど、ずーっとレゴブロックでデコレーションしていた子もまたすごかった。
最後にみんなで記念撮影。
(写っていない子がいた...ごめんね(T_T))
Edisonが端末によっては少し動作が不安定だったり、myThingsを使った通信は排他制御できなくてメッセージがうまく捌ききれなかったり...
いろいろと課題があったのですが、初めてのワークショップにしては上出来だったのではないかと思います。
とっても楽しかったし、参加者の皆さんからも良い評価を頂けたので。
なんとなんと、さっそく次回を企画してしまいました!
8月19日(土)虎ノ門で実施します。
告知ページを早急に作ってご案内しますね!!
【ワークショップレポート】火星と通信しよう! 1/2
前回の投稿では、探プロで採用した2つめの教材として、Edisonを紹介しました。
このEdisonを使ってどんなプログラムを提供しようか、同じようにEdisonに興味をもった仲間たちと一緒に数ヶ月かけて企画をして、先日公開したのがこちら。
事前にBlogでも告知するつもりだったのですが、Facebookのコミュニティページで告知したところ、参加枠があっという間に埋まってしまい....
その後、私がいろいろなことに追われているうちに紹介しそびれてしまいました...すみません。
初めての企画、初めての教材、そして初めての会場ということで、準備がなかなかに大変だったのですが、当日は8組の親子と5名の見学者が参加してくれて
なんと100%の方が「次回も参加したい!」とアンケートに回答してくれました。
これは探プロを始めてから初めての快挙です!
会場はYaoo! JAPANのLODGEをお借りしました。
初めて伺ったとき、こんな素敵なところで探プロのワークショップが実現できたら...
と妄想していたのですが、意外なところで縁をつないで頂いて、今回の実現に至りました。
子ども向けのワークショップを実施する環境として、本当に申し分ない素晴らしい会場でした。
関係者の皆さまにあらためてお礼を申し上げます。
さて、今回のワークショップの様子をいつものようにレポートします。
学習テーマは「インタフェース」でした。
「インタフェース」とは、モノやサービス同士を繋げ、情報を正しく伝えるための仕様でありつなぎ目のことです。
通常のプログラミング教育の中では、子ども向けのプログラミング環境を使ってプログラムコードを組み立て、モノやサービスを動かす体験をするのですが、その中でインタフェースを意識することはあまりありません。
なぜなら、自分の作るプログラムだけでモノゴトが完結することがほとんどだからです。
一方で私たちが生きている社会は、製品やサービス、そして人までもが様々な形で繋が
っています。
その関連を読み解き、お互いがうまく連携し合うためには双方が繋がり方を知っていなければいけません。
社会の仕組みも、プログラミングの仕組みも、根底は同じ考え方に基づいています。
IoT が広まる中では、子どもたちにとってモノやサービスの”繋がり”は私たち大人世代
よりもっと身近なものになるはずです。
しかし、目に見えないものが増えることでより複雑にもなります。
だとすれば、そうした複雑なものを読み解き、他者と協力しながら問題に向き合う力はこれまで以上に求められるはずです。
探プロではこの力を21 世紀型スキルに基づいた「未来を創る力」と定義し、インタフ
ェースのような”プログラミングの考え方”を技として使いこなすことでその力を身につ
けてほしいと考えています。
そこでこのプログラムでは、子どもたちが
「モノゴトを正しく伝えるためにはインタフェースが大事」
さらに
「間をつなぐものが増えれば増えるほど、インタフェースはもっと大事」
ということを学べるように作りました。
そして、選んだ題材は地球と火星の間を通信しよう!というもの。
地球と火星の間はどれくらい離れているか知っていますか?
軌道の関係で一定ではないのですが、約5400万km~1億kmほどの距離があるそうです。
うーん、どれくらい遠いのかよく分からない...
ちなみに、Edisonはリモコンを使った赤外線通信で操作することができるのですが、リモコンの赤外線が届く距離はどれくらいだと思いますか?
頑張っても、10mくらいだそうです。
火星にEdisonがあるとして、近くにいればリモコンでも動かせるけど、地球から火星にあるEdisonを動かすのはちょっと難しそうですよね。
じゃあどうするか。
本当に火星と通信できたら素敵ですが、さすがにそれは難しいので...
今回はいろいろなツールを駆使して火星との通信を擬似体験してもらいました。
そのうちの1つが、会場をお借りするきっかけにもなったYahoo! JAPANのサービスであるmyThingsです。
さてさて、どんな感じになったのでしょうか?
その2へつづく。