探究型プログラミング学習(探プロ)

プログラミングの考え方を学んで、未来を創る力を手に入れる

プログラミングの考え方を学んで未来を創る力を手に入れる

【ワークショップレポート】2017.05.03, 04 未来の街を旅しよう! 1/2

GW中に開催したワークショップは2本立てになっていて、午前中が幼児向け、午後が小学生向けでした。

ここでは小学生向けにやったこちらのレポートをします。

 

以前にやったトライアルのレポートはこちら。

そのときの反省点を活かして臨みました。

 

参加してくれたのは、小学1年生から6年生まで、各回とも8名ずつ計16名です。

2回とも同じコンテンツを提供したのですが、参加メンバーが変わるとこんなにも違うのかというくらい、5月3日と4日のプログラムは違った印象になりました。

 

まずは5月3日のレポートから。

こんな感じでスタート。

お行儀が良いですね。最初は(笑)

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このときは見学者の方もたくさん来てくださっていたので、部屋は満員状態でした。

熱気もすごかったですね。

 

毎回、最初に子どもたちに尋ねることがあります。

「今日、何をしにきたかお父さん、お母さんにちゃんと聞いてきた人?」

そうすると大半の子が、そういえば何するんだろう?

といった表情になります(笑)

そんなわけで、とりあえず連れてこられた、といったところからスタートするのですが、それはそれで全く問題ありません。

 

通常のプログラミングワークショップでは、Scratchやロボットプログラミング、マインクラフトをやりたくてたまらない状態で子どもたちは参加すると思いますが

探プロは何をするのか、いまいち分からない...

それでも、なんだか面白そうだから行こう、と保護者の方に連れてこられた子どもたちが、帰る頃には夢中になってくれるのが理想です。

体験しないと分からないですしね。

そして帰るときには1つで良いので、プログラミングの考え方を覚えて帰ってもらえれば嬉しいです。

 

この「未来の街を旅しよう!」で学んでほしいことは2つです。

・プログラミングとは何か

アルゴリズムの基本である「順次構造」

 

これらを「旅」をテーマに学んでいきます。

 

初めましての子どもたちはぎこちない状態なので、まず最初はアイスブレイクから。

このときは4人で1つのグループを作り、グループ対抗でレゴタワーを作りました。

どちらが高く積めるかな??

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はじめは、足場を補強する人は誰?といった発言もあったのですが、結果的には4人がそれぞれ組み立てたレゴブロックを最後に積み重ねていました。

トライアルのときは各自で作ったタワーを、チームビルディングの一環としてグループ作業に変えたのですが、これはちょっと見直しが必要だなぁと思っています。

 

協働作業にするからには、足場をつくる人、絶対に倒れない中央部分をつくる人、てっぺんの高さを追究する人、のように役割分担をした方が良いのですが

初めての子どもたち同士だと、それは難しかったようです。

結局、個人の作品を重ねるだけになってしまったので、この辺は改善の余地がありそうです。

(さっそく、4日目ではこのタワーづくりの代わりに別の手段を使いました)

 

そして、そのままレゴブロックを使って作品をつくっていきます。

みんなに自慢したくなるカッコイイものを作って!

とリクエストしたら、みんな黙々と作り始めました。

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レゴブロックで作品をつくったあとは、littlebitsのミニ講座です。

いつもやっているように、レベルを少しずつ上げながらlittlebitsの操作に慣れてもらいます。

 真剣な表情....

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お兄ちゃんたちに負けじとついていきます。

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あっという間にlittlebitsを習得してミニ講座はおしまい。

次は、自分の作品にlittlebitsをくっつけてもらいます。

 

ここもちょっと反省点なのですが...

レゴブロックとlittlebitsを組み合わせるイメージをもちづらい子が何人かいたようで、苦戦していました。

最初から両方を使って作品を作るのが良いのか、サンプルを提示するのが良いのか...

促しがとても難しいところではあるのですが、もうちょっとスムーズに進められるように改善していきます。

 

 このあと、プログラミングとは何か?

アルゴリズムの基本である順次構造とはどんなものか?

についてレクチャーしました。

 

そして最後に、グループの中で各自の作品をつなぎ合わせ、旅のストーリーを1つ作り上げていきます。

前回のトライアルのときもそうでしたが、この辺はTAの方々のサポートが必須のところですね。

今回も、各グループに1名ずつTAの方にご協力頂きました。

 

まずはこちらのグループから。

基本的には皆、1つの作品を作るのですが、手前の男の子は1人で3つくらい仕上げていましたね。

そのうちの1つが、写真に映っているロボット。名前をカッシーニといいます。

他の作品にも全部名前がついているのですが、長くて複雑で私には覚えられませんでした(涙)

隣の男の子が作っていたのは山小屋です。

この角度と反対側から撮った写真がなくて残念なのですが、この山小屋に使っているブロックの中に丸太風の形をしたものがあったり、全体を通してちょっと崩れた感じにすることで"山小屋"を表現していたところがさすがでした。

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そして、こちらの兄妹は揃って乗り物を作っていました。

お兄ちゃんの作品は縦にすごーーく長いところが特徴です。

手で支えておかないと倒れちゃう(笑)

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妹はなんとタイムマシンを作っていました。

すごい完成度!

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この4つの作品を使って、旅のストーリーを作ります。

TAが苦戦しながらもなんとかストーリーが仕上がった!

にも関わらずなんと、発表の途中でオリジナルストーリーに変更されてしまうというアクシデントが(笑)

難しいですねぇ。。。

でも子どもたちは、そんなハチャメチャなストーリーでも楽しそうではありました(^^

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そして、隣のグループはこんな感じ。

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このグループは個性が強くてぜんぜんまとまらなくてですね(笑)

最後までストーリーが出来上がらずTAも冷や冷やしていたのですが、左手前の男の子の作品をスタート地点として半ば強引に誘導していきました。

 

ちなみに、どうしてこの男の子の作品をスタート地点に選んだかというと...

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たくさん撮った写真の中に残っていなくて本当に残念なのですが...

彼の作った家には、中央に大きな"フカフカの"ソファがあったのです。

そこにふんぞり返って寛ぐご主人。

レゴブロックの作品なのに、そのソファで寛ぐご主人の様子がすごく面白かったので、そのご主人を主人公にストーリーを作ってもらいました。

 

カフカのソファで寛いでいたご主人は外へ出ると、この2階建ての車に乗せられ(連行され?)ます。

ちょっと見づらいですが、、、運転席は1階にあるのに高さが足りないせいで寝転んで運転するスタイル(笑)

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なんだか全然落ち着かない車で移動すると、次はこんなかっこいいバイクに乗せられ(連行され?)ます。

このバイクを最初に見た時、わたしは目を疑いましたよ。

バイクについているオレンジのブロック、に見えてブロックじゃないこの部品はブロックはずし(LEGO Brick Separator)じゃないですか!

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大半の大人はきっと、これはブロックじゃないから、と即座に判断して脇に避けると思うのです。

これをバイクの先頭につけるという斬新な発想!

羨望の眼差しでみている皆の表情が可愛いです(^^

 

そして最後の拠点はこちらのお店。

作品作りに難航していると思いきや、最後にはしっかり仕上げていたところがさすがです。

でも、何を売っているお店なのか...は最後まで教えてくれませんでした(笑)

ファンが回っているから、食べ物のお店だね、という話はしていました。

長旅に疲れているであろうご主人を哀れに思っていると、なんとお店の中から秘密兵器が!

ご主人を自宅まで送ってくれるというのです。

見えますか?

ご主人が乗っている椅子(?)の下にバイブレーションが入っていて、その振動で少しずつ進む仕掛けになっています。

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しかし、ご想像どおり...遅い(笑)

 

これじゃあ日が暮れちゃうねー

ということで急遽、家を手前に移動してもらいました(笑)

 

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そして、自分の家なのにブザーを鳴らして律儀に入り、ようやくフカフカのソファで寛ぐご主人。

めでたしめでたし。

 

アクシデントもあったけど、とっても楽しい回でした!

見学者やTAの皆さんと。

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次は5月4日のレポートです。

【ワークショップレポート】2017.05.03, 04 楽しい家をつくろう! 2/2

5月4日も晴天に恵まれて、元気なお子さんたちが8名集まってくれました。

 

この日は強力な(?)助っ人もお手伝いしてくれました。

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みんな真剣です。

大人も真剣です。

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親子で参加してくださった様子をみていると、パパの参加率が高いことに驚かされます。

ご夫婦でいらっしゃった方も含めると、半分以上は男性でした。

お子さんの性別も男女だいたい半分ずつくらい。

探プロの目指す、性別によって偏らないプログラミング教育を実現できたことを嬉しく思います!

 

それにしても、どの保護者の方もお子さんとの距離感が絶妙で素晴らしかったです。f:id:dig_learning:20170508103045j:plain

手も口を出しすぎず、でも必要なときはそっと手伝う。

90分という短い時間ではありましたが、親子で一緒に学ぶ場が提供できたことを嬉しく思います。

 

最後にみんなで記念撮影。

あれ、人数が足りない...写ってない子がいる(笑)

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そうそう。

その場の思いつきで取り入れたことが1つあったのですが、これが思いの外よい効果を生みました。

 

ワークショップの終了後、大人にはアンケートを書いてもらうのですが、この時間に子どもたちが退屈してしまっていたので急遽、招集!

お片付けをお願いしました。

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同じブロックを集めてつなげてもらったのですが、ここでもみんな真剣(笑)

おかげであっという間に片付いてしまい、こちらも大助かりです。

 

90分という時間は2歳、3歳にはちょっと長いようなので、お子さんたちが飽きずに楽しめるように

littlebitsを使った工作がもっと楽しめるように

さらに改善していきたいと思います。

 

他にも、レゴ・ブロックを使ったり、使うモジュールを増やしたり。

少し難易度を上げたアドバンスコースも開発予定なので、是非また遊びにきてくださいね!

 

ご参加頂いた皆さま、ありがとうございました!

【ワークショップレポート】2017.05.03, 04 楽しい家をつくろう! 1/2

先日のGWには、探プロにとって初めての有料ワークショップを開催しました。

今回はNPO法人GEWELさんとの共催で、港区にあるリーブラを会場に実施しました。

 

区の施設とは思えない素晴らしい場所で、参加者の皆さんからの評判もとっても良かったです。

 

5月3日、4日のそれぞれ午前・午後に分けて実施したのですが、その最初となったのがこちら。

1月にトライアルでやった幼児向けのコンテンツを、30分拡大して90分バージョンで開催しました。

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5月3日は、最年少の2歳から小学2年生、

5月4日は、3歳から最年長となる小学4年生の計16名にご参加頂きました。

これだけ幅広い年齢を対象に、一度に実施できるプログラミング学習のコンテンツは他にはないように思います。

 

内容は、前半がデバッグを学習するゲーム「バグをさがせ!」。

ここでlittleBitsの使い方や、基本的なアルゴリズムの考え方を理解してもらいました。

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もちろん年齢差は大きくて、個人や年齢によって理解度はさまざまなのですが、手で動かしたり目で確認したり、音を聴いたり。

五感を使ってあーでもないこーでもない、と考える時間はどのお子さんにとっても刺激になるようです。

 

効果が高そうなのは3歳~5歳くらいのお子さんで、一番理想的な反応をしてくれました(笑)

それ以下だと難しく、それ以上だと簡単すぎる、といった印象です。

6歳以上のお子さんたちには簡単すぎる内容ではあるのですが、自分より小さな子たちがいる中でちょっと得意気になってみたり

妹や弟の手前、かっこいいところを見せて自信をつけたり。

難しいモジュールをどんどん使いこなすお兄さん、お姉さんの姿はかっこよかったです!

 

まずは5月3日に実施した分のレポートから。

このコンテンツでは親子を対象としているので、保護者の方も隣に座って一緒に体験してもらいました。

前に立っていると、保護者の方々の真剣な眼差しにちょっと緊張します(笑)

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基本的に、このコンテンツではグループ学習をしないのですが、このときは時間に少し余裕ができたので、隣の子とのlittleBitsを繋げてみました。

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初めましてのちびっこ同士が協力する様子はとっても可愛らしかったです(^^

 

たくさんlittleBitsで遊んだあとは、自分の思い描く家を工作しました。

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この時間に入ると必ず、親子で工作に没頭してしまうのですが...

みんなちゃんとlittleBitsを使いこなしてくれていました。

でも、工作の中に取り込むのが難しい子もいたので、次回からはサンプルを用意して臨もうと思います!

 

可愛いおうちができました!

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最後はみんなで記念撮影。

90分頑張りすぎて最後に辛くなってしまったお子さんもいましたが、楽しんで頂けたようでなによりです(^^

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引き続き、5月4日の回をレポートします!

@tanpro-lab