探究型プログラミング学習(探プロ)

プログラミングの考え方を学んで、未来を創る力を手に入れる

プログラミングの考え方を学んで未来を創る力を手に入れる

【イベントのお知らせ】2017年3月5日 子育てとプログラミングを考える座談会

座談会イベントのご案内です。

 

今週末の日曜日に座談会をやります。

子どものプログラミング学習を考えよう

 

NPO法人GEWELさん主催の協働開催です。

 

プログラミング学習ってなんだか流行りだけど
家庭ではどう向き合えば良いのか?
親として何ができるのか?

技術的な話ではなくて
日常の子育ての中で無理なく誰でもできることは何だろう?

そんな話ができたらと考えています。

 

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【日時】2017年3月5日(日)10:00-12:00(9:45開場・受付)

【会場】港区男女平等参画センター(リーブラ)学習室E
http://www.minatolibra.jp/institution/

【会費】500円(会場費、お茶代)

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子連れ歓迎なので、ご都合のつく方はぜひ♪

 

参加希望の方は、Facebookのイベントページから登録して頂くか

直接ご連絡ください。

 

お会いできることを楽しみにしています!

 

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【ワークショップレポート】未来の街を旅しよう!その4

こちらのワークショップレポートその4です。

【満員御礼】☆探プロ☆LEGO®とlittleBitsを使ってプログラミング~未来の街を旅しよう~ #01 | Peatix

 

探プロでは、学んでほしいプログラミングの考え方をコンテンツごと設定しているのですが、今回の「未来の街を旅しよう!」では、アルゴリズムの基本である「順次構造」を選びました。

(アドバンスとして「選択構造」や「反復構造」、はたまた探索系のアルゴリズムなど限りなく増やせそうなネタです)

 

これまでlittleBitsを使ってアルゴリズムを組み立てることにチャレンジしてきたのですが、littleBitsのモジュールだけではできることに限りがあり

物理的な制約のせいで、おもうようなアルゴリズムが作れない...

というストレスが生まれるのを避けたかったので、今回はストーリーでアルゴリズムを作ることにしました。

 

じゃあ、littleBitsは何のために使ったのか?

順を追って説明します。

 

まず、プログラミングとはそもそも何なのか?

を説明するために、このようなスライドを用意しました。

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この考え方を中心に、LEGOとlittleBitsを使って実際に手を動かしながらプログラミングをすることで、命令、プログラム、アルゴリズムのそれぞれが理解できるように組み立てています。

 

ちなみに...

これまで通り「命令」という概念を使って説明したものの、低学年には「命令」という言葉そのものが伝わらない、といった指摘を受けました。

言葉で説明するだけでなく、「命令」によって何が起きるのか?

ということをゲーム形式にするなどして、体感的に分かるような工夫が必要になりそうです。

実はこの辺は、以前チャレンジしたんですよね。

まだまだ工夫の余地がたくさんあります...

 

さて、話を戻すと...

 

まず最初に説明したのは「プログラム」です。

必ずしもコンピュータの世界に限らず、私たちの日常の中にもプログラムはたくさん存在することを知ってもらいました。

たとえば、コンサートや運動会のプログラム

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料理のレシピなんかもそうですね。

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個人的に面白いと思ったので、キッザニアも取り上げました。

(決められた時間に実施される企業のコンテンツを、限られた時間内でいかにたくさん体験するか?を考えるのはプログラミングそのものではないかと)

 

ただ、キッザニアの例は子どもには難しかったようなので見直しが必要そうです...

 

そんな感じで

プログラム=命令の集まり

と捉えてみると、プログラミングとは何か?

ということを、コンピュータや難しい言葉を使わなくても説明することができますし、プログラミングの考え方が特殊なものでも何でもなく、私たちの日常にもその考え方が応用されていることが、伝えられるのではないか、と期待しています。

 

 

次に、この「命令」と「プログラム」をLEGOとlittleBitsを使ってどう表現したのか?

について説明します。

 

既に子どもたちが作ったLEGOの作品に、littleBitsをくっつけて、それを1つの「命令」と見立てました。

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ちなみに、LEGOとlittleBitsを物理的に繋ぐには、このような部品が役立ちます。

コルグオンラインショップ/商品詳細 BRICK ADAPTER

 

物理的に繋いでもいいですし、マスキングテープで貼り付けても、やり方は何でもOKとしました。

 

時間的に複雑なものは作れないので、例えばこんな感じになります。

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サーボモータで回転させたり、ブザー音を鳴らしたりすることで、LEGOの作品に動きをつけることができました。

 

余談ですが...

コンテンツの設計をするとき、「命令」と「プログラム」の概念を伝えるだけであれば、littleBitsを使う必要などないのでは??

と考えていました。

ですが、ワークショップ終了後にTAの皆さんへ率直に伝えてみたところ、全員が

「あったほうがいい」

という意見だったんですよね。

やはり、動きをつけることによる学習効果は、それなりにあるようです。

(動かないのにプログラミング、と言われても、たしかにピンとこないかもしれません)

 

今回は1つのテーブルに3名~4名の子どもたちが集まったので、それぞれの作品を「命令」と見立てて、こんな感じで「プログラム」すなわち街をつくりました。

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そして次は、この命令を動かす順番を決めてアルゴリズムを作るステップへと移るのですが、その前に

なぜ旅なのか?

というところを説明しておかなければいけません。

 

それはまた次回に!

【ワークショップレポート】未来の街を旅しよう!その3

引き続き、こちらのワークショップレポートです。

【満員御礼】☆探プロ☆LEGO®とlittleBitsを使ってプログラミング~未来の街を旅しよう~ #01 | Peatix

 

LEGOとlittleBitsで「未来の街を旅しよう」

という名前からは想像もつかないかもしれませんが

このコンテンツはLEGO工作でも電子工作でもなく

あくまでもプログラミングの学習を目的としたワークショップです

 

そして、プログラミングのやり方ではなく考え方を学ぶので、今回もパソコンは使いません。

 

事前アンケートを見ていると、LEGOやlittleBitsに関心が高いことはもちろんですが

それとプログラミングの組み合わせに興味を持ってくださった方もいたようです。

 

参加してくれたお子さんの中には、大手のプログラミング教室に通ってゴリゴリとコードを書いている子や

マインクラフトを極めている子がいたので

探プロ流はどれくらい受け入れられるのだろう?

と心配でしたが

事後アンケートを見る限り、その心配は杞憂に終わったようです。

 

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今回のワークショップでは4つのことにチャレンジ&検証しました。

  1. いつもの紙工作ではなくLEGOを使うことで創造力をさらに高められるか?
  2. 発散系の創造的思考と収束系の論理的思考を同時に使いこなせるか?
  3. プログラミングの考え方(今回はアルゴリズム)を学び、理解した上で使いこなせるか?
  4. ファシリテーターの説明だけで子どもたちは理解できるか?(TAはどの程度の介在が必要か?

 

まず1つめのLEGOを使うことで創造的な思考力を伸ばすことについて。

結論として、とてもうまくいきました。

 

そもそもLEGOはそのようなことを目的としたツールですし、今回ご一緒させてもらった講師の横田さんのメソッドによって、子どもたちの創造力に刺激が加わるだろうことは予想できていました。

 

私が嬉しかったのは

紙工作と比べてお子さんの創造力には良い効果がありましたか?

といったアンケートに対して、全ての回答がYESだったことです。

その理由として

LEGOは使い慣れているから

というのは想定内でしたが

紙工作と比べると自由度が低く、その制約が逆に創造力に刺激を与えるから

という回答が多かったことには驚きました。

今回ご参加頂いた保護者の方々は皆さんとても洞察力に優れていたようです。

 

ワークショップはLEGOを使ったアイスブレイクからスタートです。

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積み重ね方に個人差があって面白いのです。

はじめから、とにかく高く積み上げる子、しっかり目の土台とタワーを別々に作って最後に組み合わせる子、などなど。

 

今回は個人戦としましたが、次回はこのアイスブレイクを使ってチームビルディングにもチャレンジしたいと思います。

一番高いタワーを作るのはどのチーム?

と対戦する中で、初めましての子どもたちとTAがうまく打ち解けると良いな、と考えています。

 

その後は、講師の横田さんメソッドでLEGOの作品作りと進みます。

 

その結果、出来上がったのがこちら。

 

個人的に驚愕した、曲線を表現した作品。

タイトルは現代アート

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こちらは帽子を並べました。

これが最終的には屋根になったのも面白かったですね。

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遊園地。

彼は、屋内型、というところになぜか拘っていました。

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他にも面白い作品がいっぱい生まれました。

今回やってみて分かったことがもう一つあります。

それは、LEGOだと準備や片付けがとても楽だということ。

 

紙工作のときは、とにかく片付けに時間がかかっていたのですが、今回の片付け時間はピカイチで早かったです。

 

この調子だと紙工作には戻れなさそう…

 

と、ここまではプログラミングとはあまり関連しないLEGO工作で

このあとlittleBitsを使ったプログラミングへと進んでいきます。

 

LEGOで作った作品が、プログラミングにどう活かされるのか?

それはまたあらためて。

 

LEGOワークショップを担当してくださった横田さんが

当日の様子をまとめているのでこちらもどうぞ。

クリエイティブな頭の作り方 | 「感動創造集団!」Emotional Brains株式会社

 

 

 

@tanpro-lab